内容説明
かつてギリシャの神々に仕えた暗黒の戦士たちは、パンドラの箱を開けたために神の怒りを買い、世に解き放たれた悪魔をそれぞれの心に閉じ込める罰を与えられた。ある者は“死”、ある者は“苦痛”というように。内なる魔物と闘い続けて数千年がたったある日、城を構える森に不審な侵入者が現れ、“暴力”を宿すマドックスは排除に向かう。魅惑的な女は戦士の宿敵“ハンター”に違いない。ところが予想外にも助けを求められ、マドックスは罠と疑いながらも欲望に屈して城へ連れ帰った。始末するのは女の体を味わい尽くしてからにしよう、と。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
菫子
12
面白かった〜!パラノーマル初心者だけどコミックスから入ったら読みやすかったです。血みどろでびっくりするけど、なぜか読みやすくスィート。世界観は複雑そうだけど、ライトノベル風で、堅苦しくなく、ヒーローが一途で溺愛だから読みやすかったです。2巻に進みますー♪2022/10/29
アカツキ
12
オリンポスの咎人1作目。ギリシャの神々に仕える不死身の戦士マドックスたちはパンドラが聖なる箱の守護者に任命されたことに不満を持ち、箱を奪って開けてしまう。世界に災厄をあふさせた罰として戦士たちはそれぞれ魔物を封じられる。マドックスは暴力を宿し、毎夜苦悶の末に死を迎えていた。そして時は現代。死の時刻が迫る中、隠れ家に近づく女に警告するため現場に向かう。アシュリンはその場で過去に交わされた会話が聞こえる特殊能力に苦しんでいたが、マドックスと出会い、彼といると会話が聞こえなくなることに気付いて…。2020/06/16
はなちゃん
7
三浦しをんさんの書評を読んで手に取りました。巻末に入っていたマンガを先に読んでしまったので、脳内ビジュアルは涼しげな美形キャラな登場人物達。でも・・・暑苦しい(笑)。続きを読もうかと調べてみたら、主人公が最初の5人だけじゃなく後から合流した人たちも。さすがに覚えられるか不安になってきました。2013/11/28
mum0031
4
超能力者のアシュリンと、暗黒の戦士マドックス。 常に頭の中で、声が聞こえるアシュリン。 パンドラを殺し、パンドラの箱を開けてしまった神々の戦士マドックス。 暴力を制御出来ず、毎夜パンドラ殺害の追体験を永遠に繰り返すマドックス。 アシュリンは、静寂を求め戦士の城を訪れる。 暴力を制御出来ないのに、アシュリンに対しては保護本能全開。。 2017/08/06
黒崎ディートリッヒ
4
かつて女戦士パンドラを殺したことで、地上に堕とされたオリンポスの神々の戦士たち。彼らが住むブダペストの古城で、超能力者のアシュリンは戦士たちのひとり「暴力」の番人マドックスに囚われた。 罪を背負う神々の戦士たちと異能力者が繰り広げる、現代のギリシア神話。戦士たちにはそれぞれ人間の罪を現す属性があり、キリスト教の七つの大罪とはまた違う雰囲気があって面白かった。でもヒロインは、このストーリーだと戦う女性が良かったかな。最後のページに載っていた漫画も良い感じ。 後、表紙はロマンス小説とは思えないほどワイルド。2013/12/25