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内容説明
売上高800億ドル、世界80カ国以上に事業拠点を持ち、180以上の国と地域で製品が販売されるグローバル企業、P&G。170年間成長を続ける秘密は「コミュニケーション力」にある。社内で徹底されるすべてを3つにまとめる話し方、日々の会話で問いただされる「目的」と「理由」、消費者ニーズを掘り起こす対話の方法など、知られざるコミュニケーションノウハウを、元P&G広報部長の著者が明かす。
目次
第1章 「伝える技術」で、「考える技術」を学ぶ―コミュニケーション力の礎、「論理力」の磨き方(「3つにまとめる」のがP&Gのコミュニケーション;「目的」へのこだわりが結果につながる;「イシューシート」で焦点を絞る)
第2章 上司ではなく消費者がボス―消費者とのコミュニケーションを徹底する仕組み(ボスは誰なのか?;ブランドビルディングで心をつかむ;どんな企業なのかを知りたい消費者)
第3章 全世界13万人の社員に「目的」を浸透させる―「信じて、繰り返し、徹底する」組織マネジメント(全社員が1つの目的のために働く;Do The Right Thing(正しいことをする)
P&Gは「社員」で成り立っている―一人ひとりを尊重)
第4章 グローバルなコミュニケーションノウハウ―ツールとしての「英語」をいかに使いこなすか(なぜ、英語を使うのか?;「知識」を創ることから始まる;日本人がグローバルになるために)
第5章 なぜ170年以上も成長を続けられたのか―大企業病を防ぐ秘訣(「二番ではダメなんです」;自分たちは大きな象;一人ひとりが力をつける)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タカ
8
とても論理的で分かりやすい1冊でした。 特に、「3つにまとめる」「目的へのこだわり」「イシュー(問題点)を明確にする」「消費者がボス」という点が参考になりました。 「目的」へのこだわりでは、すべての活動や企画は、まず「目的」を明確にすることから始まる。また、全世界に社員に、企業の「目的」を浸透させるということです。 企業の「理念」はよく聞きますが、「理念」は、社会情勢や経済状況に左右されることが往々にしてあります。しかし、「目的」とすることで、自らの方向性が明確になり、周りに左右されることが少なくなる2011/06/18
かとうさん
6
啓発本では、久しぶりに面白く感じた。 内容はロジカルシンキングやイシューを重視するといった最近流行りのもの。 要点をシンプルに提示していて、事例も適切な分量で読みやすかった。 2014/03/09
かつ
6
読みやすかった。現在のP&Gが存在する所以をひしひしと感じた。全員が1番になることを目標にしている。シンプル。でもいいねー。こんな社員さんが集まったらそりゃ楽しく働けるやろうな。俺も負けず嫌いやしw私たちは世界の一部であることを意識して、世界と交流をはかっていく必要がありますね。2011/10/23
くまねこ
4
得るもの多く、これから気をつけたい内容が散りばめられていました。「すべてのポイントを3つにまとめる」こと、「英語をツールとして、いかに使いこなすか」、「消費者がボス」の3つが主なポイント。「3つの○○(袋や神器など)」という表現はとても理に適った表現方法なんですね。英語に関しては、やっぱり伝えられるようになると、さらに理解が深まるのかな。これらを徹底するのは、今からでも遅くないかな。とにかく納得させられました。2016/12/08
マダイ
3
例に漏れず良著だった。特に目的意識の徹底と、イシューノートは参考になった。P&Gが人材輩出企業と言われる所以は、ここで書かれているような成長のための仕組みが全社に浸透していることにあるのだろう。2021/06/04