内容説明
スポーツキャスターのアラーナは、ある日試合後のパーティーで、著名な億万長者からインタビュアーに指名されたと知らされる。困惑しながら本人と顔を合わせたとたん、胸がざわめいた。彼は、ついさきほどスタジアムで誘ってきたパスカル・レヴェック。圧倒的な魅力に屈するのが怖くて、すげなく断ったのに……。一方、すぐにインタビューを手配したパスカルは興味深い話を耳にした。なんでも、アラーナは国民的人気のサッカー選手と華々しく結婚したのち、夫を捨ててぼろぼろにした、有名な悪女だというのだ。だが、目の前にいるアラーナは清楚で貞淑そのもの。本当の姿を暴きだし、彼女をものにしてみせる。パスカルは狙いを定めた。■昨年日本デビューし、瞬く間に人気作家の仲間入りを果たしたアビー・グリーン。今作では、傷つくことを恐れるヒロインの心の壁を、ヒーローが一途な愛で打ち砕こうとします。最後のヒロインの行動に胸を打たれる感動作です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃろ
6
★★☆☆☆再読。未亡人のスポーツキャスターと富豪。ヒロインが惨めな結婚生活の反動で自立を求めるのは理解するけど、ちょっと頑固過ぎ。ヒーローがロマンティックでヒロインのオフィスに5日間連続で花とメッセージを届けさせるなんてステキ。2016/09/24
kina
2
花束に添えるカードに単語一つずつ書いて毎日送る。コミック版によると"I" "will" "see" "you" "Tonight". 細かいオーダーとかは秘書がやったんだろうけどハーレの秘書ヒロインなら「こんな私的なことやってられません」と怒るレベル。花は嬉しいと思うけどこのカード、嬉しいかなあ?「フランス男はロマンチック」という定義に基づいて描かれた妄想だと思ってしまった。最後のヒロインからのプロポーズは新鮮。こういうのもいいですね。でもフランス人ってあまり結婚にこだわらないんじゃないのかな。2018/11/05
びわ
1
ラストがよかったなあ。ヒーローが意固地になっちゃったけど、ヒロインがんばったね!!あんなプロポーズもいいなあ♪亡き夫は有名スポーツ選手だったんだよねえ。普通そんなに派手なことしていたらマスコミにバレそうだけど。2013/02/05
MOMO
1
ほんとにもう、パスカル君ったら、変なところで生真面目なんだからぁ。いっくら、2人の間には欲望以外のものもあるということを証明したいからって、さんざんベッドを共にした相手にたいして指一本触れずにいようとするなんて、極端に走りすぎよぉ。アラーナちゃんも勝手な思い込みによる決めつけはよしましょう!でも、ラストシーンは良かったわ・・・ハーレクインとしては、とっても珍しいパターンのプロポーズだけど、いまどきは、こういうのもアリよね! 2011/02/25
みろん
1
亡夫の人生を狂わせた悪女だと言われる未亡人スポーツキャスターと、彼女をインタビュアーに指名した大スポンサーとのロマンス。最後は名場面のおかげで、爽快で爽やかな読後感。2011/02/15