内容説明
火の山への旅を終え、戻ってきた静かな日常の中、幻獣、外つ国の妖、妖狐……妖鬼・皐月と猫先生の周辺にはいろいろな出来事と妖が。妖鬼・皐月の物語完結巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
巨峰
36
三部作最終巻。全然悪くはないんだけど、なんかすごく寂しい小説。寂しい中に希望はあるにはあるのだけど。(縁君がそこまで大事な存在というのが、腑に落ちないと言うか、、、皐月の妖しとしての寂しさ、例えばそんなに人とは交われずに、身体も大きくならないのに周りがかわってしまうとかというそんな寂しさが、縁君と出会うことで増幅してしまった感じがします。)2024/12/01
kishikan
26
妖鬼、皐月シリーズの最終作。生き屏風以来、怪しさと不思議さ、そして可愛らしさまで垣間見せる、田辺流のホラーに魅せられてきた。特に、魂追いの少年「縁」や馬の中で眠る鬼の少女?「皐月」という印象深いキャラクターと読後にほのかな優しさを感じさせるストーリーが際立っている。全体として、本作はやや展開に行き詰まりを感じる。しかし、前作に定められた「別れ」の時の到来、皐月と河童の子ネネとの彼を探す旅、そして二人は今の世でも探し続けている、という終わり方は素敵だった。追伸)紫陽花を植えていくアメフラシの話が印象的!2011/06/06
miyukorori
17
“火の山”から戻った皐月と縁は再び村で暮らし始める。卵から孵った河童の子ネネとも暮らすことになったが、我侭なネネに皐月は苦労していた。そんな中、川の主との約束の時が縁に迫っていた―。皐月シリーズの最終章。変わらない妖と、変わりゆく人間との違いが切なかった。人間が変わってしまっただけで、きっと妖怪達はまだそこにいるんだろうなと思った。これでこのシリーズは終わりだけど、きっと皐月達の旅はまだまだ続いていくんだと思う。その先に光があることを祈って☆2011/05/08
miroku
15
シリーズ最終話・・・、淋しいですね。ずっと読んでいたかった。でも、皐月の旅は今も続いている。ネバーエンディング・ストーリーに乾杯!2011/07/17
眠る山猫屋
14
三部作の終了。なんだろう、このあやふやな寂しさは。ほのかにまといつくような、そんな切なさが登場人物たちから伝わってくる。 村の境界を守る皐月という名の妖鬼も、河童のネネや魂追いの少年・縁と生活していく上で、苦労を重ねながら、まるで人間の家族のような感覚に悩まされていて…そんな皐月たちに忍び寄る別れの予感。 妖鬼らしく、諦めない。そんな時間を味方につけた皐月たちの姿が切ないけれど、それでも、爽やかな幕切れだった。2011/06/12
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