内容説明
元渡世人にして名医と評判の宗哲のもとには、患者だけでなく時に厄介な相談事が舞い込む。人宿に奉公の口を探しに来た女りゑは、将来を言い交わした男が思わぬ借金を背負ってしまったため売女奉公をしたいと言う。ところが証文を交わした夜、人宿の2階でりゑが突然、苦しみ始めた。請われて往診に出向いた宗哲は薬を処方したが、よくならないばかりか事態は思わぬ方に流れて……。円熟の腕が冴えわたる、人気シリーズ第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kei302
60
半次親分も格好いいけど、元渡世人で、足を洗って、今は医者。かなりの名医と評判の宗哲。患者から慕われ、元の仲間たちからは未だに頼りにされ。 居眠りさんや縮尻さんとは違って、任侠絡みが多くて、読んでいてごちゃごちゃになる。KindleUnlimited2022/01/23
baba
35
患者を診ることで忙しい宗哲のもとに縁を切ったはずのあっちの世界の人々が出入りしてさらに忙しい。勢力争に巻き込まれいよいよ面白くなってきます。2017/03/11
ジュール
5
またまた再読。江戸時代の漢方は内科では蘭方をしのいでいた。 作者の時代考証におどろく。宗哲のきっぷのよさと、頼まれると断れない性格が好き。2023/05/27
蕭白
5
医者としてより侠客的な部分が大きいような気がします。2017/03/16
ジュール
3
宗哲もの、再読2017/04/09