内容説明
自らの意志を貫き、愛に生きたおきゃんな江戸娘・お順の波瀾の生涯。
兄の剣の師との叶わぬ恋の末、佐久間象山に嫁ぐも・・・。
お順の人生を彩る五人の男たち。
父・勝小吉
初恋の人・島田虎之助
夫・佐久間像山
兄・勝麟太郎(海舟)
謎の剣客・村山俊五郎
さらに松陰、龍馬、土方歳三らも登場する
幕末から明治を描く長編歴史小説
<目次>
第一章 小吉の放ほう蕩とう
第二章 虎之助の野や暮ぼ
第三章 象山の自うぬ惚ぼれ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さなごん
13
初恋の人と結ばれなかったのはかわいそう。また水野忠邦。25も年上のうぬぼれやの佐久間象山かあ。2015/09/27
アカツキ
8
勝海舟の13歳離れた妹・順が主人公の物語。お順は兄の剣の師・島田虎之助に恋するが、親と子ほども年が離れている上に鈍感な虎之助には恋心に気付いてもらえない。郷里から江戸に呼び寄せた虎之助の娘・菊と親しくなったところ、菊から父と結婚してほしいと背中を押してもらえたが…。美男美女の家系に生まれて愛らしい外見だが一度こうと決めたら意志を曲げない勝気娘・お順の恋愛と家族のドタバタストーリー。長女はなの存在感が薄い。特にエピソードもないままあっさり嫁いで行ってしまった。2022/01/05
Mayu
8
勝海舟の妹目線で見る幕末期の様子や幕末期の男たち。面白い。坂本龍馬、高杉晋作の小説やら漫画やら中学生時代に父の本を読んだ記憶を手繰り寄せ、佐久間象山ってあれ?吉田松陰のこと?と思いながら、上巻が完了。下巻へ。 恥ずかしい、今調べてきたら、佐久間象山と吉田松陰は別人なんですね。吉田松陰の方が印象が深かった様で、何か違うなぁと思いながら読んでました。2018/11/15
星落秋風五丈原
6
“勝海舟の妹が佐久間象山に嫁いだ”という事実は知っていたものの、では妹がどんな人物かは全く紹介されていなかった。ただ、勝海舟と佐久間象山という幕末の傑物が縁戚関係になったという点にしかひっかかりを感じていなかったが。ここでは海舟の父・小吉やその妹・お順ら勝ファミリーの面めんが個性豊かに描かれている。遠景として吉田松陰や坂本龍馬が登場する贅沢さよ。2013/05/16
ゆずこまめ
5
勝ファミリー、いい味出してます!特に小吉・麟太郎(海舟)の男性陣と、主人公のお順が最高。みんな生き生きしていて、お金はないけどカラリと明るい。美男美女ぞろいというのも嬉しい。ペリーが来たり、私生活も世間も大変になってきたところで下巻へ。楽しみです。2011/03/27
-
- 電子書籍
- やわ男とカタ子 分冊版(63) FEE…
-
- 電子書籍
- 辺境の錬金術師 ~今更予算ゼロの職場に…
-
- 電子書籍
- 夏秋くんは今日も告白したい ベツフレプ…
-
- 電子書籍
- 黄昏客思 文春e-book
-
- 電子書籍
- 詰まらない、破れない 血管を強くする本…