- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少年/青年)
内容説明
佐伯健太郎は、駆け出しライターの姉・慶子の依頼を受け、つい最近までその存在さえ知らなかった“本当の祖父”宮部久蔵について調べていた。終戦数日前に特攻で死んだという「その人」の像を結ぶための驚きと感動に満ちた旅――。この巻では真珠湾開戦の快進撃から一転ミッドウェーでの悲惨な敗走が語られる。漫画ならではの迫力、小説版とは違う演出、展開に注目!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
115
ミッドウェーの魔の5分の話し、さりげなくジパングで中心人物になる草鹿って人物が気になった。2014/08/21
匠
81
特攻隊員で戦死した祖父を知る人々からの話を手がかりに、戦争、特攻隊、祖父の真の姿を知ろうとする孫の姉弟。読み進める中、いつの間にか彼らと同じ目線で祖父である宮部久蔵という人物について追っていることに気がついた。同じ特攻隊にいた人物から知るさまざまなことを通して、彼らと同じように疑問が湧く。1人の人間像に対してでも、評価がこれほどまでに違うということを踏まえると戦争に対してだって、いやもっと踏み込むと自分が生きるか死ぬかに関して、心はひとつのようでひとつじゃなかっただろうと容易に思える。もっと先が知りたい。2013/08/17
流言
39
考えさせられるという言葉は好きではないが考えさせられるところがある作品である。というのは当時の軍人が何を思っていたのか、である。死にたくないと思っていたのか、それとも死んでもいいと思っていたのか。戦った本人にしかわからないのかもしれないし、戦った本人にもわからないかもしれない。国が煽動した、軍部が悪い、などと責任を押し付けるのは簡単だが、それだけでは再び同じ状況になった時同じ道をたどるのではないか、などと考えさせられてしまう。感心しきりである。何故宮部氏はそこに疑問を呈することができたのか、次巻へと続く。2016/02/29
古古古古古米そっくりおじさん・寺
34
特攻隊で死んだ祖父・宮部久蔵を調べるために主人公は愛媛県松山市へ。祖父のかつての同僚から聞く祖父の一面と太平洋戦争開戦。真珠湾の栄光とミッドウェーの悲惨。近頃の百田尚樹の言説から誤解されがちだが、一応反戦漫画(小説)ではある。これを読むと太平洋戦争がわかりやすいのは事実。かつて司馬遼太郎『竜馬がゆく』のおかげで幕末明治維新がわかりやすくなったように、今の日本人は『永遠の0』であの時代を把握できているのだと思う。思想の賛否はともかく、これは多分そういう大衆文学であると思う。戦争は風化し始めた。2014/10/17
HIRO1970
29
☆★☆徐々に面白くなってきました。3巻目に期待。2014/01/19