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内容説明
中世ヨーロッパで連綿と続き、とりわけ後期では異常なほど発達を遂げた拷問と残酷な処刑の数々。特権階級を持つ貴族たちの際限のない欲望から生み出されたものや、「魔女裁判」や「異端審問」など宗教家たちのエゴから生まれたものなど、多岐にわたるそれらの拷問具や処刑法が使用された様々なエピソードをオムニバスで綴る暗黒絵巻--。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
exsoy
32
拷問の内容を詳細に知ることができた。磔刑ってあんな感じになるんだね…2014/05/09
hannahhannah
15
昔のヨーロッパの暗黒面を描く。ジャンヌ・ダルクは出てきたけど処刑されるまでの陰惨な場面のみなので読むのが大変だった。他にもカリギュラ、トルケマダ、バートリ・エルジェーベ、キリストが描かれていた。拷問、処刑など、グロテスクで後味悪い話が多い。スペインの異端審問官のトルケマダが澄み渡った空のような狂気を感じさせて怖すぎる。キリストはまさかのチャラ男として描かれていて衝撃が走った。カリギュラはCephalic CarnageのAnthro Emesisを思い出した。ガイアス、ニュー・シーザー・オブ・ローム!!2017/03/08
伊瀬有佐
10
エログロ。まぁ、拷問漫画だから仕方ないですが。二巻はどのようなものになるのやら。西洋で押して行くのか、東洋に移るのか。2011/03/13
ささやか@ケチャップマン
8
欧州での拷問の歴史を抜粋して漫画したもの。描写は過激というほどではなく淡々と進むので耐性が低い人間でも多分読めるだろう。個人的にはもっとえぐくしてもよかったと思うところです。スペイン異端審問とか正気と狂気の狭間がないくせに正常な面をしていて実に恐ろしい。こういうことが史実であるのだよなあ。人間の理性を疑う。2015/09/07
T.Y.
7
ジャンヌ・ダルクの裁判と処刑、ローマ帝国の残虐皇帝カリグラ、15世紀末スペインの異端審問、17世紀ハンガリーの「鮮血の貴婦人」エルジェーベト、十字架のイエス――西洋史に取材した「拷問」を巡る連作。多くは救いがなく身も蓋もなく、物語としてお勧めできるものではないけれど、様々な理由からどこまでも残虐になれる人間を生々しく描き、拷問の描写も詳細。しかし脱神聖化されたジャンヌ・ダルクに対し、イエスは俗化されつつもやはりある種の救いを齎して去るのが印象的。2014/10/19