HIV マリコの場合

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HIV マリコの場合

  • 著者名:安部結貴【著】
  • 価格 ¥1,496(本体¥1,360)
  • 新潮社(2015/12発売)
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  • ISBN:9784103287810

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内容説明

これは、レイプされてHIVに感染した、19歳少女の物語です。母親からも友達からも差別され、日本で居場所を失った彼女は、死に場所を求めて単身ハワイへと向かいます。裏稼業、復讐、恋……彼女の凄絶な10年間の生き様を、著者は全力で受け止め、描き切りました。HIV感染者は増加の一途。この物語は他人事ではありません。

目次

第1章 プロローグ
第2章 六本木の夜
第3章 マリコの居場所
第4章 泥沼の生活
第5章 出会い
第6章 愛したい愛されたい
第7章 エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みかりん

5
外国人にレイプされてHIV に感染したマリコ。友達に裏切られて 周りに知られて、母親には世間体と無知な為に捨てられて ハワイで死ぬ事を決意。それから無くなるまでの10年間を綴った本です。ノンフィクションって事ですが いつ発症するのかの恐怖。差別と偏見。本当に恐ろしい病気です。2018/10/15

katta

4
1992年、一度だけ六本木でアメリカ人にレイプされHIVに感染したマリコという女性。親からも疎まれ、友人達から嫌われ、ひとりでハワイに渡って死のうとする。そこでこの著者に会い、一度は生きる意味を見出す。不法滞在者となりマフィアの手先として働いたが、心を入れ替え恋人も出来ながら死に至るまでを著者は看取る。しかし、彼女が落ちていく様は本当に仕方が無かったのだろうか?少なくても、ハワイで無縁仏にしていいとは思えない。2010/11/30

れに

1
レイプされてHIVに感染。学校では疎外され自分の母親からも感染が知れたら一家の恥だから病院には行くなと言われ十九歳にして単身ハワイに渡ったマリコ。そしてオーバーステイの身となり生きていく為に麻薬の売人になり…。マリコを支えた著者のマリアさんの心労も相当だったと思う。足掛け十年。情緒不安定ですぐ死を前提にして投げやりになりいつもコレクトコールをしてくるマリコを正直持て余して重荷に感じたことも少なくなかったであろう正直な気持ちが透けてみえる。彼女の母親さえ彼女を認めてくれれば彼女はまだ生きていたかもしれない。2022/05/06

るりこ

1
マリコの危なっかしい生き方を見てハラハラした。マリコや著者のさまざまなイリーガルな働き方があるのを見て、日本で職歴がどうの、キャリアがどうの、学歴がどうのとか言っているけど、全てなくたって生きていけるし、やりがいのある仕事につくことだってできるんだなと思った。 ただ、イリーガルな仕事でも運び屋とか売春ビジネスとかの危険で他の人を不幸にする仕事はやめておいた方がいいなと思う2013/08/04

藍華

1
苦しい本。辛い状況を誰もが見事に打開出来る訳じゃない。だからこそ私は本にはそのヒントや美談を求める。でもこの本は誰でも陥る失敗例が載ってる。被害者が社会に追い込まれ加害者へと変わっていく様は、怒りと悲しみでいっぱいになる。読み終えた後味が悪いのは、作者はマリコに同情的だが、マリコに騙された被害者は多数でもっと悲惨だ。作者は早期に司法の手にゆだねるべきで、上げ連ねた文もすべてはズルイ人間の言い訳にしか思えない。同情出来る点は司法も考慮してくれただろう。出版もその懺悔の意味もあるのだろうか?信仰に救いを求めた2010/06/24

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