内容説明
ボニーの故国・ガルトリアを発ったメレアグリナ号は、「世界の掃き溜め」と呼ばれる海賊島・トルーガへと針路を向けた。しかし、上陸したトルーガ島――かつてバスカー夫妻が暮らし、楽園の栄華を誇ったその地は、奴隷売買が横行する悲しい島へと成り果てていて……!? 海に愛された乙女の恋と冒険のファンタジー、待望の第二弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
七月せら
8
話し合ってもどうにもならない事だったかもしれない。でも、カレルには気づいてほしかった。こんなにもあなたの事を思ってくれている人達がいるのだから。特別な力を持っているから、自分を犠牲にしてまで大切な人達を守ろうとするボニー。1人で孤独に力を使い続けたらきっといつか海に呼ばれて遠くへ行ってしまうから、ファド、どこまでも彼女を追いかけて、その繋いだ手を離さないように。2016/06/29
梅みかん
4
カレルのことは悲しい。回りにいてくれる人によって人は変わる。新登場キャラも個性が強くて面白い。2017/06/29
紅羽
4
一作目を読んでから、かなり間が開いてしまいましたが、前巻よりも読みやすく感じました。新キャラの歌い手、ルーアも独特な味があってお気に入りです。そして微妙な感じだったボニーとファドの仲も前進。可愛いカップルですね。最後におじいちゃんが舟を降りたのは寂しいけれど、今後の進展具合が楽しみです。2013/06/19
ma-no
3
2巻になって、ますますおもしろくなりました。1巻を読んで「うーん、2巻はどうしようかなー」と迷っている人はぜひお読みください。気障な伊達男だけど、ときどき少年みたいに純朴なファドがすてきです。2010/11/15
Rara
3
おじいちゃん退場が実に残念。実は買う理由の半分だったので…。冒険活劇的な部分は楽しく。でもご都合主義でも、カレルは殺さずに反省を促してくれた方が好みだったような。愚かなんですが、哀れで読後感が…。船の日常が楽しげでした。2010/11/13