内容説明
弟・大和との再会を諦めきれずにいた千鶴子は、北畠親房の協力を得て思いを果たそうとする。だが、すでに鬼になった大和は、護良親王を歴史通りの最期へと追い詰めようとしていた……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wildchild@月と猫
17
正直、この物語を読むまで「北畠顕家」などという人物には興味もなかったし、ろくに知識もなかった。4巻では彼の雛鶴姫への熱い想いが切なく描かれる。この物語上の設定はあくまでファンタジーだが、改めて彼に纏わる史実に基づいた物語を読みたくなった。そして護良親王は史実の通り、父である後醍醐帝に疎まれて、反逆の汚名をきせられ、鎌倉へ幽閉される。雛鶴姫との愛の行方はどうなるのか?最終巻へ。2015/04/09
たいたく
4
図書館。史実にある大塔宮の愛妾の3人はすべて千鶴子だったとか面白いな~。真白と大和の別れの場面が泣ける。史実のまま話が進んでいくのがつらい。千鶴子はホントに肝がすわってて最初ほど嫌じゃない。赤の国とか青の国とか巻ごとに副題があって本編でも千鶴子が回想の時につかったりするけど、それがすごく違和感がある。2015/07/01
hogayan
4
再読。つらい。ただただつらい。2015/01/27
紅茶
3
鬼となった大和が罠を張り巡らせる姿が凄まじく、実の姉の雛鶴と護良親王を歴史通りの最期へと追い詰める姿が、読んでいてとても黒く感じたけれども、大和が真白に見せる優しさや友情厚い姿とのギャップは、彼のこの時代に対するアンバランスさに見えた。また真白が雛鶴に贈った紫苑の花が切なくて。。。これからどんな終盤に向かうのか楽しみ。願うのは悲劇で終わっても、ただ哀しいだけの終わり方にならないと良いと思った。2013/07/08
六花
2
★★★★★ 深い。2013/04/06