内容説明
事件後、村や母の記憶を失ったブキは、東京の大学院を中退して帰郷し高校で英語を教えていた。そこで起こった同僚の殺害。凶器は鎌。同一犯による連続殺人の再開か、模倣犯か? 母のポルノ写真から、ブキが記憶を取り戻し欲望を暴走させた時、カンチ、マユちゃんと運命が再び交錯、事件から二十五年後、全貌を現す! 殺人絵巻の暗黒の果て――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
53
西澤保彦強化月間。一気に読んだ!いやー、どこにいくのか気になって気になって。女のしたたかさ、悪意、それに絡め取られた男の情けなさ。存分に味わえました。繭子の執念と復讐にはやられましたねー。伊吹母の悪意が実らず、収穫されずにすんでよかった。エロでグロですが、思った以上に楽しめました。さて、残りが少なくなってきた西澤作品。がんばろう!2015/10/27
鈴
51
真相を知りたいという気持ちすらも揺らぐほど、下巻を読むかどうか悩んだが、頑張って読んだ。上巻より更にパワーアップしている、性描写。著者の性癖や願望を見せつけられているようで引きまくりだった。変態すぎるー。あぁ、あなたが犯人だったのね。もはや無理がある、動機。2017/03/08
りょうこ
48
みんな狂ってるなぁo(TωT)o一気に読んでしまったけど、なんとなくスッキリはしない。何でスッキリしないかって..みんな狂ってるから(笑)あそこまで狂ってたら結末なんでもありになっちゃうよね。2012/09/27
すたこ
41
★★★殺人シーンよりも性的描写が気持ち悪くてうんざりしつつ、真相が気になって読破。長かったー。女の執念、狡さ、悪意に、そこに引きずり込まれる情けない男たち。登場人物が異常過ぎて、謎解きどころじゃない!ラストでタイトルの意味が分かって、なるほどと。どっと疲れた。2015/11/13
GaGa
39
感想を書くのが難しい作品にぶつかってしまった。まず、帯には超リアルなミステリとあるが、これはない。むしろハリウッド映画的な嘘臭さを楽しむべき。しかしホラーでもなくホラーと思って読むと肩透かしを食う。「収穫祭」の意味が本当に最後のほうに出てくるが、これはまあ許せるか。ただ上巻の後半からどうにも変態ばかりが登場するので、それが受け付けない方には絶対にお薦めはできません。2010/11/20