理論疫学者・西浦博の挑戦 新型コロナからいのちを守れ!

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理論疫学者・西浦博の挑戦 新型コロナからいのちを守れ!

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  • サイズ 46判/ページ数 292p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120053597
  • NDC分類 498.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

2019年大晦日。西浦博は、武漢で未知のウイルスが流行の兆し、との情報をキャッチする。1月16日には日本で最初の症例が確定。急遽、北海道から東京へ向かうこととなる。のちにクラスター対策班につながる初動であり、6ヵ月にわたる予想もしない日々の始まりだった。
武漢からのチャーター便の帰国直後、ダイヤモンド・プリンセスが寄港。一気に感染者が押し寄せ、日本は流行に突入する。そして、2月22日、加藤勝信厚生労働大臣より「エマージェンシー・オペレーティング・センターを作るので、中心に立って流行対策にアドバイスしてほしい」と要請される。日本で初めて、感染症対策の専門家が政策決定の中枢に入る、画期的な出来事であった――。
厚生労働省クラスター対策班でデータ分析に従事し、「8割おじさん」と呼ばれた数理モデルの第一人者が、新型コロナ対策の舞台裏で繰り広げられた政治との格闘、サイエンス・コミュニケーションの葛藤と苦悩、科学者たちの連帯と絆まで、熱い本音を語った奮闘の記録。

(以下、本文より)
・・・川名先生から、ぽんとメールが届いたんです。僕が頑張っているのを川名先生は分かっているし支持していると。そして「西浦さんが発信する情報は専門家会議のクレジットですから」とまでおっしゃってくれました。つらい時には1人このメールを見て泣いたこともあります。
 僕自身が折れると終わりだから、科学者は勇気を持って科学的事実を正確に伝えるのが間違っていないのなら、頑張らないといけないし、これはまだ第一波だから序の口だと思って、継続して頑張ってみようと、心新たにできました。感染症の数理モデルで定量的なものだったら、あるいは、データ分析をさせたら、日本では自分の右に出る者はいないだろうと自分自身を鼓舞します。ニコニコ生放送で何万人というような人が参加する中でプレゼンをするわけですが、自信を持ってやろうと決意しました。僕がこけると、感染症数理モデルをやっている同志や研究室の弟子たちがこける。僕がここで敗けたり折れたりするわけにはいかないのです。

・・・僕には脅迫状が届き、生まれて初めて殺害予告を受けました。一番緊迫した頃には、厚労省と新橋のビジネスホテルの間を歩くだけなのに警察の方に護衛してもらったことすらありました。

・・・厚労省とも仲違いしそうな時、尾身先生がテーブルをたたきながら、先生より若い我々専門家全員を叱るように仰ったんです。
「厚労省がちびちび書き換えるとか、そんなしょうもない話はどうだっていいんだ。責任取れと言われるんだったら俺が取るぞ。お前たちはそんなもんなのか」「今は流行しているんだから、流行を止めるんでしょうが。お礼参りは終わったらちゃんとやるから、今はとにかく流行を止めるぞ」と言いながら、目に涙をためてみんなをいさめてくれたことがありました。

内容説明

厚生労働省クラスター対策班「8割おじさん」の真実。未知のウイルスとの闘い、サイエンス・コミュニケーションへの挑戦、政治家・官僚との葛藤まで、本音で語る!「科学者の社会的使命とは何か?」自らに問いながら走り抜いた半年間の記録。

目次

第1章 はじまりの時(ダイヤモンド・プリンセス部屋にて;クラスター対策班ができた!;クラスターの共通項を探る「3密」の誕生)
第2章 クラスターを追え!(北海道が危ない!;オーバーシュートの危機が迫りくる―コミュニケーション問題の始まり;東京、大阪、そして夜間の休業要請へ)
第3章 緊急事態と科学コミュニケーション(病院クラスターが止まらない;緊急事態宣言の舞台裏で、科学コミュニケーションの場が準備される;8割と42万人;ニコニコ生放送で実行再生算数ナイト;「経済の専門家はいないんですよ」と尾身先生は言う~経済と科学の二項対立;専門家会議が卒論を書いた~科学者から政治家へのフィードバック)
終章 ひとときの平穏の中で(日常が戻ってくる、移動が再開する;国境があぶない、再び;「接触削減は必要なかった論」が台頭する;えぐいくらいの研究を)
対談 新たな波に立ち向かうために―西浦博×川端裕人

著者等紹介

西浦博[ニシウラヒロシ]
1977年大阪府生まれ。宮崎医科大学医学部卒業、広島大学大学院医歯薬総合研究科修了(保健学博士)。ロンドン大学、チュービンゲン大学、ユトレヒト大学、香港大学で専門研究と教育を経験。2020年8月より京都大学大学院医学研究科教授。専門は感染症数理モデルを利用した流行データの分析。厚生労働省新型コロナウイルスクラスター対策班で流行データ分析に取り組んだ

川端裕人[カワバタヒロト]
1964年兵庫県生まれ。東京大学教養学部卒業。『我々はなぜ我々だけなのか』(科学ジャーナリスト賞、講談社科学出版賞)など、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゆいまある

105
疫学者であり、唯一の数理モデルの使い手である筆者の、新型コロナ第一波からGW明けまでのドキュメンタリー。読んでいる間ずっと胸が痛かった。誰も経験したことが無い新興感染症。何を言おうと叩かれることが分かっている仕事に敢えて挑む。挙句、政治家にうまく責任を押し付けられてしまったり、正しい数字を厚労省が伝えてくれなかったりと泣きたいような日々が続く。それでも折れないメンタルの強さに驚愕。今後、経済や社会保障の専門家も加えて、政治家が優秀な研究者とうまく協調して欲しい。そして矢面には是非政治家が立って欲しい。2021/02/02

えちぜんや よーた

102
この本を読むとダイヤモンド・プリンセス号とコロナ第一波における、日本政府の感染症対応に関する印象が変わった。当初、厚労省は「現場軽視・科学無視」の姿勢かと思ったが、完璧ではないにせよ科学者の主張や科学的なエビデンスがコロナ拡散防止に多大な貢献をしていたように思う。マスコミが切り出した一部だけを見て物事を判断することは、人間の命を脅かしかねない軽挙であることが分かる一冊。2021/02/14

ジンジャー(C17H26O4)

82
普段この手の本をあまり読まないし、読んでも登録はしないのだけれど、おりしも今日、緊急事態宣言が再び出されるので登録。西浦教授の今後の東京都の感染者数の推移のシミュレーションも2、3日前にニュースにあがっていましたよね。一昨年の暮れから昨年の秋にかけての専門家たちのやってこられたこと、熱意、焦りやジレンマ、政府との折衝や交渉の難しさが非常によく伝わってきた。自分の日常の行動や感染対策について、マスコミや政権に対してわたしなりに思うこと考えることは多々ありますが、それは省略。今読んでとてもよかったと思う。2021/01/06

活字の旅遊人

48
2020年12月の出版。西浦博先生を始めとする専門家会議が、かなり苦労されていたことが分かる本。数理モデルを本格的に使える最初の日本人かもしれない。だからこそ、40代半ばで京大教授にまで行ける。それにしても、日本の政治家の責任回避的な言動と、マスコミのミスリードが嘆かわしい。マスコミに関しては、村中璃子氏も書いていた。が、村中氏とは立場が大きく異なる西浦氏には、取材をきっぱり断ることなども難しい訳だ。かといって言論統制は望ましくない訳だから、質の高さや倫理感が問題だという話になる。でもこれは更に曖昧だと。2021/02/19

ノンケ女医長

46
2020年に読んだ本の中で、ダントツ1位。もう、凄まじい内容。ワイドショーで「責任を一切取らない方々」が好きなだけ不安を煽る中で、胃薬を飲みながら、殺害予告を受けながら、「8割おじさん」が奮闘していたのかが分かる。新型コロナが、いかにコミニュケーションを分断するウイルスなのかも、考えさせられる。行政がいかに動かないか、責任を回避する組織であるか、イライラしながら読めた。都より、国に対する実直な意見も多く、学びが多い。読み物であり、記録書でもある。この書物は、間違いなく買いの1冊で、生涯保管しておきたい。2020/12/31

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