内容説明
夜の王に「夜明け」を願い出た夢売りが取り出したのは、六色の宝玉。封じられし夢の結晶。夢は語り始める――結晶化した女の『夢のような人生』を。夢を見ない男の『沈黙の誓い』を……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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57
**恋愛ファンタジー1巻**夢売りは請う…私は、夜明けを所望します…。そして、夜の王は答えた…ならば、見せて貰おう…と。取り出したのは夢の結晶「これは結晶化した女性の『夢のような人生』」そう、夢売りは粛々と告げた…!?(紹介文・他より)――これは秀逸!重厚でありながら、儚くも美しい世界観…それを丁寧に、安定した筆運びで描く著者の筆腕がすさまじい…。 ⇒続き2014/01/30
ゆきちん
47
夢売りが夜の王に夜明けを所望して、語る夢利き。睡蓮の花のような水晶に閉じ込めた結晶化した人生を見せる。1つ目『翠輝晶』は地方領主の娘に生まれ、玉の輿に乗ったが、数奇な運命により影使いになった女の話。2つ目『蒼輝晶』は大貴族の一人娘に生れながら騎士になった女の話。2つの話は同じ世界観で密接にリンクしていてきっとこれからどんどん広がっていく感じ。名前や事柄を忘れないようにしなければ…と気を引き締めて読みます。ざっくり書いてますが、もちろんこんな簡単な話ではなく感動します。さすがです。2017/10/12
kou
41
叶わなかった夢が形をもった彩輝晶。その夢を、夢利きの業をもって体験する形式をとって綴られる連作。叶わなかった夢だけに、物語はどこか物悲しいが、静かな雨の日のような静謐さをもっている。このしっとりとした感じがたまらない。ひとつひとつの物語が綺麗にまとまっていながらも、次の話とも密接にかかわっている手法も見事。はたして、全体の物語はどこへ向かってゆくのか。続きが気になって仕方ない。2012/07/23
F
37
夢売りが夜の王に献上する夢の欠片――。貧乏貴族の娘アイナは、大領主ツァピール候の嫡男オープの求婚を受ける。だが二人の幸せな日々は長く続かなかった……。二人の流浪の生涯を描く『翠輝晶』。ケナファ候の娘であり、天賦の剣才を持った女騎士イズガータ。彼女の隣には、幼少の頃から、アーディンという男が控えていた……。二人の秘めたる想いと誓いを描いた『蒼輝晶』。信じるもののため想いを貫き通そうとする人々の物語二編。/果たされなかった彼らの切なる願いの行方は、間違いなく次の物語に繋がっている。ああ、これは良い物語だ。2012/03/05
もずく
36
なんて重厚なファンタジー。日本の作家さんがこういったものを書いてくださるのは嬉しい。表紙がライトノベルっぽいからと倦厭せずに是非多くの方に読んでいただきたいです。世界観をある程度理解してからはもう続きが気になって気になってつい一気に読んでしまいました。この上巻には二つのお話があるのですがどっちも不思議な切なさを感じました。オープとアイナ。イズガータとアーディン。登場人物の彼らは笑っていてくれるけれど、私は彼らにさらにもっと幸せでいてほしかったと思ってしまいます。それくらい心を傾けてしまう作品でした。2012/01/27
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