ハーレクイン シトラスは略奪の香り 空翔る一族 Ｉ

著者名：エミリー・ローズ【著者名】/西本和代【翻訳者名】

ハーレクイン（2011/10発売）

• ISBN：9784596514035

内容説明

ある日ニコールのオフィスに、ライアン・パトリックと名乗る男が現れた。漆黒の髪に整った顔立ち――思わず目を奪われたニコールだが、彼の話を聞くうちに顔から血の気が引いていった。ライアンによれば、二人は同じ不妊治療院に通っていて、その病院で手違いが起きたらしく、いまニコールが身ごもっているのはライアンの子だというのだ。不妊に悩む姉夫婦のために一大決心で代理母を引き受けたのに、義兄ではなく、赤の他人の子供を妊娠してしまうなんて……。呆然とするニコールに、ライアンは冷たく言い放った。生まれてくる子供は僕のものだ、誰にも渡さない、と。■人気上昇中の作家エミリー・ローズが、確執に揺れる富豪一族を描く３部作〈空翔る一族〉をお届けします。まず登場するのは末娘ニコール。自身の人生を犠牲にしてまで育ててくれた姉への恩返しに、姉夫婦の代理母になろうと決めたのですが……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[糸車]

奔放な母のようにはならない、自分はただひとりの男性だけを愛すると心に決めて来たヒロインは姉夫婦のため代理母になった。ところが信じられない医療ミスが発覚、妊娠しているのは別の男性の子だった。お腹の子に権利を持つのは姉夫婦と精子を提供したヒーローであって、実際に妊娠しているヒロインだけが蚊帳の外になってしまうという理不尽。身勝手な身内の中で人と人をつなごうとしているヒロインがお気の毒。強引なヒーローだけど、子供に対する熱意は本物だったし、過去の痛みを乗り越えて誠実なプロポーズをしてくれたのがよかった。

2013/07/03

[erie]

妊娠の精子ドナー取り違えもの。ヒロインは不妊に悩む姉夫婦のために代理母となるが、病院の手違いで別の男性の子どもを妊娠していたと判明。その男性が親権を主張してトラブルに。ヒーローの態度がラストぎりぎりまで冷酷で自分本位。姉夫婦が最低。

2010/09/17

[Mari]

★★☆

2011/03/20

[ひまわり]

ヒロインの周りには自分勝手な人間ばかり。姉夫婦の為に代理出産するヒロインに対する姉が最悪。ヒロインからダンナを奪っといて代理母に仕立て上げ、自分は不妊治療で三つ子妊娠。イヤなオンナだった。

2011/03/06