内容説明
日本海海戦で山陰沖に沈没したロシア・バルチック艦隊の特務艦オルティッシュ号引揚計画に加わった国際的ダイバー笛吹草介は、同艦に積載された時価四兆五千億円の財宝を狙う三人のトレジャー・ハンター達との血みどろの抗争に巻きこまれてしまった。奇怪な心中事件、浜の村人全員の失踪、謎の女の跳梁……。その渦中に浮上するオルティッシュ号の黄金を手にするのは誰か!?長篇バイオレンス・ノベル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
58
ベタな設定ですが、題材が興味深かったです。しっかし、どいつもこいつも裏切り者過ぎてワロタwww2024/03/11
入江
12
ハードボイルドな冒険物語でした。正直にいうと、読んでいるときは楽しいのですが、終われば何も残らない系の…。バルチック艦隊のオルティッシュ号(イルティッシュ号)を引き揚げるシーンは燃えました。現実でも黄金騒ぎがあったらしく、勉強になりました。2021/11/13
さえきかずひこ
11
日露戦争時の1905年、日本海軍に攻撃され山陰沖に沈没したバルチック艦隊のオルティッシュ号の引揚計画に、優れたダイバーである主人公は加わることになり、彼は、同艦に積載されたとされるロシア海軍の財宝を狙う争いに巻きこまれてしまう。ハードボイルド風味のある冒険娯楽作。本作におけるオルティッシュ号のモデルは、実在した特務艦イルティッシュ号であり、島根県江津市には今も死亡したロシア兵たちの霊を弔う慰霊碑が残っている。1981年発表。2019/11/17