内容説明
超国家的対テロ用特殊部隊「トランプ・フォース」。国際的なテロの増加を受けて極秘に結成されたこの部隊に、一人の日本人が加わった。佐竹竜、拳法の達人である。実直な商社マンだった彼が、なぜ、いかにしてこのような生き方を選んだか。男の覚悟と決心を描く重量級バトル・アクション小説、第一弾!『トランプ・フォース 切り札部隊』改題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヘビメタおやじ
20
トランプ・フォースの活躍は最後30ページぐらいです。ほとんどが武道の話です。でも、つまらなくはないです。佐竹の生き方があっさりした文体で書かれている割には、リアリティーがあります。2016/06/27
み
18
この作家さんの祓師さんの作品と並んであったので手に。傭兵代理店っぽいかな?この作家さん、読んでたようで読んでなかったです。2022/10/29
りょうけん
18
<題> 本書の初出は1988年"扶桑社"からの刊行らしい。1988年と云えば先日まで懸命に読んでいた『特殊防諜班シリーズ』とあらかた時期を同じくする。作者は当時こういう作品達を並行して書きおろしていたのだなぁ,と感心した。 だってこの作品も十分に面白いのだもの。 作者今野敏長炭焼き鳥之介殿の作品に共通すること。それはとにかく読み易いこと。読み易い=理解しやすく物語がスラスラと頭の中に染み通ってゆくこと。これに勝る武器は無し。2021/08/23
流花
18
今野さんの作品には古武術がよく出てくる。今回は普通のサラリーマンだけど小さい頃から父親に古武術を叩き込まれて来た主人公が、闘いの世界へ足を踏み入れ目覚めていく様子に話を割いている。なので最後の戦闘シーンはあっという間に終わってしまったけれど、目覚めて強くなっていく過程が楽しめました。2014/03/05
ティーチピー
16
対テロ小説。国際化するテロ組織に対抗するため日本を含む西側諸国が対テロ多国籍部隊を結成することになるが、日本のエリート商社マンである主人公が何の因果かその部隊に入るというシリーズの第一弾。作者は警察小説で有名な方だと思っていたが、格闘技小説も書かれるようで。当作の前半はストリートファイターがTEKKENトーナメントに出るような展開(主人公の名前も「リュウ」ですしね)で、意外だったがこれはこれで面白い。後半は警察小説さながらの捜査・追跡パート。作者の良さを詰め込んだような作品でした。続いて第二弾を読みたい。2015/02/04