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内容説明
南アフリカ・ケープタウン。
そこに世界最高峰の技術を持つ楽器修理の専門家が住んでいます。
どんな楽器でも依頼人のリクエストに応えて修理するスゴ腕のマイスターは、なんと西アフリカ出身のうら若き女性。
「WESTWOOD VIBRATO」というそのアトリエこそ、義足の天才楽器修復士コーネリア・ボボ・ウォッシャーの仕事場なのです。
彼女の手にかかった楽器たちは、依頼人の心をも癒やし、彼らの想いを届けるためにアナタを小旅行へと誘います。
コーネリアの紡ぐ心の旅へ、ようこそ。
かつての内戦によって左足を失った彼女、頭部にもいまだに被弾したまま、そのカケラが埋まっています。痛みや発作を越えて、彼女は闘います。争いのない世界が実現することを夢見て。
だからこそ、この物語を読んだ人は、コーネリアが起こす小さな奇蹟の目撃者となるのです。
あなたも目撃者になりませんか？
この本を手にしたとき、アナタは目撃者となり、アナタの心をも癒やす旅が始まるのです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
YO-HEY＠紅蓮ロデオ
11
切なく、壮大な１話完結式。最後の話が異常に坪に入った、義足の楽器修復を行いながら、その人の人生を癒します。2010/09/03
小梅＠灯れ松明の火
7
梁慶一との『新暗行御史』で、一躍、日本の漫画界に登場した尹仁完が、今度は金宣希と、一転してまったく別の世界を描こうとするシリーズの第1巻。今回の主人公は南アフリカのケープタウンにウエストウッド・ヴィブラートというアトリエを持つ西アフリカ出身の天才楽器修理師であるコーネリア・ボボ・ウォッシャー。美貌の彼女は幼い頃の事故がもとで左脚は義足であり、側頭葉下部には何かの破片が残っており時折り幻聴や幻覚をもたらす。1話ごとにあらゆるジャンルの音楽の名曲をタイトルにして、そこからイメージされた物語が紡ぎ出されてゆく。2011/08/12
烏鳥鷏
5
義足をつけた楽器修理人は、足を失った事件の際に脳にも異常をきたし、その異常が、楽器に宿る過去の思い出を幻視させるという特殊能力として発現される。ニューヨクのサックス、ポーランドのフリューゲル、様々な土地の様々な楽器を通して各話で物語が描かれる。民族差別についての話が多く、やや説教臭いと思う向きもあるかもしれないが、ｲｲﾊﾅｼﾀﾞﾅｰ 重さはあっても鬱にはならない、救いがあるから。 絵柄は、全体的に見ると全く違うのだが、女性キャラの顔立ちがホスト部の人の最近の書き方とちょっと似てると思った2011/01/01
マチコ
3
ジャケ買いだけど、当たりだったかな。なかなか粒揃いのいいお話でした。2010/09/18
nowhere
3
音楽、楽器によって人生を変えられたり変わったり、コーネリアは楽器を通じて彼らすら直してしまう。2010/08/31
