内容説明
槍と料理が得意な新見文蔵は西国大名家の下級藩士で、一月前に出府してきた。槍の道場近くで店をひらく板前で新米岡っ引きの丹次と出会い、文蔵は市井の人々と知り合う。ある日、若い娘が浪人の財布を掏るところを目撃したことが、大事件に繋がっていった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
iseya
1
男前で、槍の名手で、料理好きで真面目な主人公がなんとなく可愛らしく思えて、結構一気に読めました。他のキャラクターも良い味を出していて、面白くないわけじゃぁないのですが、文章が説明的過ぎてちょっと残念。誤字も気になったなぁ…。字が大きい分、内容が少なく感じられました。どうせなら短篇3つではなく、一つの事件をこのキャラクター達で丁寧に読んでみたかったです。2010/11/23
まりりんりん
0
「恋の辻占」「おけいの涙」「雨後の神隠し」 蕎麦売り平次郎シリーズが好きだったので、購入。積読歴長し。 読み始めたら、するする読めた。料理のシーンは、美味しそうで、味噌がゆが食べたくなった。 ただ残念なのは、いくつか校正もれがあったこと。簡単な間違いなのだから、作者はもちろん、編集者は絶対に気づくべき。172Pの「東左衛門」は「八郎右衛門」でないと意味が通じないし、202P唐突に「長沼」という名が出てくるが、「細沼」の間違いと思われる。281Pにも道場主の「浅沼」が出てくるが、道場主は「細沼」である。2014/01/18
nyaboko
0
ご飯の描写が美味しいらしいというので購入。確かに料理の様子が丁寧に描写されてておいしそう。お話は謎解きも軽めなので読みやすい。なにより主人公が私の好みでカッコイイ。モテるのに鈍いイケメンは最高。2012/01/10
クー
0
いい話。敵討ちと、ヤクザの島争い。子どもの神隠しの話。早苗が素敵そう。槍と料理の達人。2021/08/10