内容説明
御年49歳の女王様に妊娠疑惑が!? 仲間たちによって緊急開催された「うさぎ妊娠対策会議」では、育児を買って出る者、学費を受け持つと宣言する者など、女王様の赤ちゃんを待ちわびる声で大盛り上がり! 女王様&オカマたちの子育て計画の行方は……。うさぎさんの週刊文春連載エッセイ「さすらいの女王」をまとめた一冊。巻末に三砂ちづる教授との特別対談「オニババ化するうさぎ?」を収録!
目次
整形、閉経、どんだけ~?(ラブホテルの玄関で 太ったほうが若々しい!? ほか)
ゆ・れ・て老眼(キャッシング審査 落ちた理由 ほか)
ハイリスク、脳リターン(五十代を前に 典子とうさぎ ほか)
世界にひとつだけの鼻(○○改造計画、始動! マッド・サプライズ ほか)
特別対談 三砂ちづる教授×中村うさぎ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆいまある
72
失恋を機にレズビアンになろうとする中村うさぎ。そうじゃないだろ、たまたま惚れた男と上手くいかなかったからヤケになっただけだろ。論理武装すんなよ。と、思ったが、あとがきまで読んで、この人はほんと寂しくてひとりぼっちなんだと思った。だから繋がれる誰かを必死で探して追いかけてしまうのかもしれない。閉経を妊娠と錯覚して、ゲイ達と育てようよって盛り上がるシーンでじんわりした。そうだよね。子供ってひとりぼっちの母親だけじゃなくて皆で育てられたらいいよね。そんな世の中にしたいよね。私もそう思う。KU2025/05/11
とんかつラバー
16
ブランド物やホストや整形に狂い、最後は同性愛(女)に拠り所を見つける所で終了。欲望の道を突き進んだが最後は仙人のような境地に達してるような。しかし女性にもモテない。この頃「男脳女脳」が流行ったけど(結局動物占いレベルの意味のないものだったが)脳の構造でなくて自意識の構築の差という着眼点はしっくりくる。妊娠疑惑の時のオカマ達は心強いが手術したばっかりのうさぎさんを殴ったり、本当に彼女の味方なのか?フェイスリフトもだけど鼻の手術が読んでるだけで怖い2025/04/13
やまねっと
15
閉経になっても前進する女だなと思った。反省の色が全くない。カード払いに消費者金融で借金しまくるそれも返済は分納。税金も払わないといけない。 全く同情の余地はないですな。でも、連載は面白い。 私妊娠したかもしれない、という衝撃が走ったが、その時に私が子供育てるわよと言ってくれる友達のゲイがいるのは羨ましい限りです。 閉経してもまだまだ頑張れるそんな気がします。男でも。2024/10/07
みくに
8
トーンダウンも否めませんがこの時で既に49歳かあ。理路整然と子供について子育てについて語っていたと思います。昔のエッセイみたいに大笑いは無いけど、女性として生きていくには?という命題がちょっとスッキリした気分になりました。2018/10/30
つぶあん派
8
今回もうさぎさんの日常の濃さがすごかった。一緒に子育てする、と言ってくれる人が側にいるのは、心強い。対談でもありましたが、本当にもっと子育てや妊婦さんへの支援が必要。手帳じゃなくて。うさぎさんのエッセイを読んでいると、これからの人生考えさせられます。2013/11/10