内容説明
原節子が新聞・雑誌に残した言葉から、引退までの半生をたどる。デビューのいきさつ、黒澤明に怒鳴られ、大根女優と叩かれ落ち込む繊細さ、その反面の終戦直後にモンペ姿で一人で買出しに出かけるたくましさ、煙草やお酒、麻雀が好きという意外な一面など、「永遠の処女」の知られざる素顔に迫る書きおろし。
目次
家族
出生地
洋風の美少女
得意科目
少女時代の夢
女学校中退
義兄熊谷久虎
映画界へ
女優・原節子の誕生
踊らないダンサー〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょちょ
24
私にとって、NO.1美人女優は、海外ならイングリット・バーグマン、日本なら原節子。 そういえば彼女について書いた本は一度も読んだことが無いことに気づき、まとめて4冊購入。 出版年度順に読むことに。 この本では、彼女が実に才女であり、奥ゆかしく、そして自分の人生をまっとうに生きてこられたのだと気づかされる。 人間としての立派さが理解できる。 ★★★ 2017/04/27
こすもす
8
姿かたちだけではなく自分の意見をはっきり言える芯の強い女優さんだったのですね 2016/03/25
オカピー
7
往年の映画女優さんですが、映画は見たことがありません。名前だけは知っていました。若いころから、沢山の映画に出演されています。好きなもの、「読書」「泣くこと?」「ビール」「怠けること」、本文からは「麻雀」や「タバコ」も出てきます。色々な事情で、42歳で引退されて鎌倉のほうでひっそりと暮らしていたということです。95歳で亡くなられています。もう少し、本人の言葉が欲しかったところですが、推測するにあまり語りたくはなかったのかもしれません。2023/07/16
ネムル
4
戦前に日独合作映画に主演していることから、宣伝のために洋行しているということはとんと知らなかった。さらにはジャン・ルノワールやマレーネ・ディートリッヒに邂逅しているというのも驚いた。2014/08/19
grace
4
入門篇、というか、わりと表面的な内容な感じ。もっと写真でもあればいいのに、と勝手なことを思いました。でもところどころ引用される原さんの言葉がやっぱりイメージ通り。やはり原さん、好きだ。。。2010/11/01