内容説明
「いつまでもクヨクヨと悩んでいる」「誰も自分のことを分かってくれないと思う」「何をしても心からの満足が得られない」「人からの評価を気にして無理してしまう」思い当たることがあったあなたは、慢性的悩み症候群かもしれません。そして、慢性的悩み症候群の人は、真面目さゆえに、自分で自分を追い込んでしまっているのです。悩みやストレスのない人生なんてありません。けれど、「悩み」の正体をしれば、憂うつになったり、いたずらにエネルギーを消耗して疲れきってしまうことはなくなります。本書では悩みの元となっている隠された敵意をひもとき、それをどう解決していけばいいのかをアドバイスする。
目次
第1章 隠された敵意の現れ方(隠された敵意は、いろいろな姿に変装する;励ましているつもりで、人を不愉快にする ほか)
第2章 自分を裏切ると心の借金が増える(エネルギーのある人とエネルギーのない人;ナルシシズムが傷つくと抑うつ状態になる ほか)
第3章 自我を確立させる―敵意を解消するために1(自分の「好き」にこだわる;ストレスは自分が作り上げている ほか)
第4章 不幸を受け入れる―敵意を解消するために2(深刻な劣等感は完全を求める;完全を求めない ほか)
第5章 心の借金を返す方法(苦しい時は、心の中の借金を返す時;敵意を持っていることをダメだと思わない ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
こくう
3
何が原因で自分が悩み、落ち込んでいるのかが分からない。自分の物の見方が違っているから、人を変えようとするのではなく、自分が変わらなくては何も変わらないという意見は正しいし、よく目にする。ただ、この意見はそうは言ってもなかなか変われないよで終わってしまう。この本では悩んでいる人が心の底に持っている憎悪、妬みを指摘し、悩みの正体を明らかにする。その憎悪は自分のせいではないと一度気楽に思わせてくれる。そして、しっかり考えて生きていこうとおもわせてくれる。2015/08/30
1.3manen
3
本選択動機として、ネットからか、ラジオやテレビからかある。今回はニッポン放送系「テレフォン人生相談」でお馴染みの加藤先生の簡にして要を得た的確な一文での相談の締めくくりのヒミツをさらに知りたくて借りた。外山滋比古先生と同様、一文が短く極めて読みよい。「励ましているつもりで、人を不愉快にする」(19ページ)とは、評者は気を付けたいことだ。つい、余計なひと言を言ってしまう。加藤先生のように必要なひと言をズバリ言えるようになりたいものだ。「人間の感情は複合体」(36ページ)。このワンフレーズでズバッとがいい。2012/12/08
牛タン
2
Kindle Unlimited. 神経症や感情抑制型の人は得てして、(1)好かれても意味のない人から好かれようと努力する→裏切られたことに怒る→(2)怒りを処理できず溜め込む→抑うつ状態になるというプロセスを辿るらしい。これを抜け出すために(1)'現実逃避しない(話すべき人と話す、会うべき人と会う)、守るべき自分の意見を守る、(2)'無意識の怒りを意識の俎上にのせる、怒りを表現する、人によって扱いを区別する、非寛容な自分を認める、人や自分を軽蔑しない、といったような対策をとる必要があるとのこと。2020/04/05
hare
1
すごい嫌いな人がいるのはいいこと。好きな人もいるってことだから。2017/11/30
rosemary
0
悩みの正体は隠された敵意だ、怒り、憎しみだと説く。読んでいてもポジティブになれない。2013/06/10




