新篇辻の華

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新篇辻の華

  • 著者名:上原栄子
  • 価格 ¥2,112(本体¥1,920)
  • 時事通信出版局(2010/06発売)
  • ポイント 19pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784788710641
  • NDC分類:916

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内容説明

琉球の尚真王時代(1526年)に始まり、420年もの長い歴史を持つ沖縄の遊郭「辻」。4歳の時に「辻」に売られ、尾類(ジュリ)=遊女、そして一人の女性として成長した著者が、戦前の「辻」遊郭の伝統や生活、戦火で消失した「辻」再建を誓って闘い続けた自らの半生を生き生きとユーモラスに描く。
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目次

第1部 戦前篇(尾類買い 辻の日々 初髪結い 戦争の地獄絵図)
第2部 戦後篇(捕虜収容所 敗戦と解放 生きていた妓供たち 戦後の夢 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おに

4
本土の遊郭と全く違う沖縄の遊郭の歴史と伝統と概念。それにびっくり。テレビも映画も都合悪い歴史はなきものにしようとする昨今、こういったものは貴重。 そして日本軍、アメリカ軍に飲み込まれていく運命もただただ圧倒。しかも、文章はケロッと、というか、まったくまっすぐ生きてきた人のようで本当にアンマーの教育がしっかりとされてたんだな、と思う。なので読んでいて悲惨さはない。こんな歴史背景を背負った人が、ちょっと前までいたということにびっくり。2018/07/16

のんしおーね

3
戦前篇は既に文庫で読んだ内容なので、戦後篇を。波瀾万丈にして壮絶。ものすごいバイタリティ。この人の人生に比べると、自分の人生なんて、なんにもしてないのと同じだな。と思った。2014/02/09

Ken

3
沖縄の戦前からある遊郭で育ち、遊女からやがて米国人と結婚し一児をもうけ、妻・母として、そして戦中壊滅状態に陥った辻の街を再建した波瀾万丈の半生を綴った自叙伝。遊郭と言っても東京の吉原のような淫靡な廓でもなく、社交の場として、抱親(アンマー)が抱妓を規律正しく人情味ある女性に育てる人生学校とも言える。 辻のしきたりも面白く、また戦場と化した沖縄の悲惨な情景が目に浮かび、また辻の街を再建するまでの労苦やその後、乳癌に罹ったり争議に巻き込まれたりと受難の運命に晒されても強く生きる姿に応援しながら読んだ。2012/02/16

ftoku

3
時代や社会に翻弄された女性の人生2011/03/13

ゆかるりら

2
大正時代、沖縄で生まれ、4歳で辻遊郭に売られた上原栄子。辻遊郭での生活や商売、沖縄戦、捕虜としての生活、辻遊郭の再建、アメリカ人男性との結婚、子育て、ガン宣告、キャラウェイ旋風に巻き込まれての裁判……。とても濃い生涯。そもそもが沖縄に遊郭があった事も知らなかったので驚きました。2022/05/12

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