メディアワークス文庫<br> 六百六十円の事情

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メディアワークス文庫
六百六十円の事情

  • 著者名:入間人間
  • 価格 ¥671(本体¥610)
  • KADOKAWA(2014/11発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784048685832

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内容説明

世の中には、いろんな人たちがいる。男と女。彼氏と彼女。親と子供。先生と生徒。そして爺ちゃんや婆ちゃんとか。その中には、「ダメ人間」と「しっかり人間」なんてのも。あるところに、年齢も性別も性格もバラバラな「ダメ」と「しっかり」な男女がいた。それぞれ“事情”を持つ彼らが描く恋愛&人生模様は、ありふれているけど、でも当人たちにとっては大切な出来事ばかりだ。そんな彼らがある日、ひとつの“糸”で結ばれる。とある掲示板に書き込まれた「カツ丼作れますか?」という一言をきっかけに。入間人間が贈る、日常系青春群像ストーリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

104
登場人物全員がつながるまでの低速展開を耐えられるかが肝。2013/04/29

ちはや@灯れ松明の火

93
『カツ丼は作れますか?』倦み澱んだ日常に突如放り込まれた一石は、頑なな容疑者の閉じた心を籠絡してきた魅惑の丼。たかがカツ丼、されど660円。ニート女、男子高生、女子小学生、ニート男、老人と、経済活動に従事していない人間には結構な大金。そしてどん詰まり状態だった彼等は狭い町の中、知らずすれ違い顔を合わせながら迷い惑い暴走し、各々の生き方を再起動させていく。カツ丼の神様に手繰り寄せられるが如く絡みつつ。豚肉、衣、玉ねぎ、ご飯、そして卵が加わった時黄金色映える極上の一品は生まれる。主役の証のように燦然と輝いて。2011/02/11

❁かな❁

87
読み友さんのオススメで読んでみました!ある掲示板の「カツ丼作れますか?」の一言の書き込みから始まる日常系青春群像ストーリーです!各章ごとにメインの登場人物は変わり、それぞれがリンクしています!登場人物はニートだったり、家出少女だったり、現役を終えた老人だったりと色々です。皆がそれぞれの事情を抱えています。すれ違いジジイと呼ばれてしまう老人が最後に大活躍で素敵でした♪皆がどんどん繋がっていくのが楽しかったです!エピローグでその後のみんなの事を書かれていて嬉しかったです!童貞&処女の高校生も可愛かったです!2013/02/16

黒瀬

81
「カツ丼つくれますか?」という一言をきっかけに繰り広げられる、小さな町の匿名掲示板から繋がれた若者たちを中心とした群像劇。多くの章に凸凹コンビがいて、全員合わせればそれなりの人数になるのですが最後に一堂に会す場面は最後のピースがはまったかのような高揚感、ではなく、無くしたと思っていたピースがようやく見つかったような安心感に包まれました。

dr2006

48
面白かった🍜物価上昇でカツ丼が660円では食べられなくなる前に読みたかった作品(もう無理?)一つの章の主人公が別の章の登場人物になり、リンクして一つの作品を構成している。各章で様々な年代の登場人物が登場し、キャラがバラけているにも関わらず、最後綺麗に纏まるのが秀逸。街の身近な情報を発信するSNSに『カツ丼は作れますか?』というスレがたった。言葉が少ない分、解釈の余地を煽るスレだ。これに反応した主人公たちの「*活」とは?特に「生きてるだけで恋」と「老人と家」の章が好き。ちなみに自分はカツ丼は作れない💦2025/04/15

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