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内容説明
健康診断、人間ドック、がん検診、メタボ健診、脳ドック…。
日本では様々な健診・検診が整備されており、早期発見・早期治療を合い言葉に、数多くの人々が受けている。
ところが、定期的に検診を受けている人のほうが寿命が短いという、大規模調査の結果も出ているのだ。
人間の体は理屈通りにはいかない。
検診や治療にともなうリスクはかなり大きい。
それは海外では認識されていても、なぜか日本では知られず、検診推進派の意見ばかりがまかり通っている。
自分の身を守るために知っておきたい、本当の知識。
目次
第1章 なぜ健診を受けなければならないのか
第2章 検査の意味を知っておこう
第3章 がん検診のナンセンス
第4章 目的がわからない人間ドック
第5章 怪しげなメタボ健診
第6章 脳ドックの隠された目的とは
第7章 検査データを忘れて気楽に生きよう
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろみ
7
2010年の本なので状況が変わった点はあると思います。医療がビジネスになることは資本主義社会では仕方ないのでしょうか?昨年は、コロナを受け入れていない病院で空いていることもあってか、年1回だったCT検査を頻回に勧められるようになりました。CT、MRIの保有率は日本は世界一位、減価償却を進めないとですね。。そして、CTやレントゲンの被ばく量は計測方法も統一されておらず、数字も小さくないようです。医療は当然有用です。正しく使われるようになってほしい。故安保先生とならび、新潟大学に注目してしまいます。2021/01/12
gash0912
3
衝撃のタイトルで手に取ったが、読んでみると納得の内容だった。それぞれの検診内容に潜む不必要感。良性のものでも画像に写ってしまったら、良悪を判断するための受診を促す判定が付くもので、結果的に不必要な医療を受けるきっかけを作ることにつながっている。健康診断に過剰な期待をするべきではないと感じた。2020/02/01
pom
3
人間ドックで血圧が高いと判定された人々は病院に殺到。学会のガイドラインに従い薬を使う。薬で血圧を下げても寿命が伸びることはなく、副作用のため短命になることさえあると外国の大規模調査で判明ってことですが、さもありなん。血圧に限らず色んな基準値をちょっと下げたり疑いありにすると、患者は増え病院製薬会社はおいしいもんね。また、厚生労働省が近年マスコミに叩かれる不祥事が多く、自らの保身のため年々施策が過剰になってきているという指摘は頷けた。2015/06/29
kousuke
2
確かに検診は無駄が多いと思う。検査項目を選べるようにぐらいはしてほしい。
サムライマニア
1
★★★☆☆ 健康診断は、場合によってはそれ自身が健康に害を及ぼす可能性すらある。自覚症状があったり、食欲不振であったりしなければ、検診結果は忘れて生きよう。2016/09/24