角川oneテーマ21<br> 保守の遺言

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角川oneテーマ21
保守の遺言

  • 著者名:中曽根康弘
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784047102408

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内容説明

先行きの不透明な今、“保守主義”のあるべき姿が問われている。国際政治と伝統主義をともに重んじ、時代とともに発展する中曽根流”新保守主義”を今こそ学ぶ。

目次

第1章 自民党再生への道(鳩山首相と祖父・一郎 検証・民主党政治 ほか)
第2章 保守主義とは何だったのか?(戦前の二大政党制 官僚主義はなぜ生まれたか ほか)
第3章 世界における日本を再考する(冷戦構造の時代 世界の中における日本 ほか)
第4章 これからの政治家に必要なもの(哲学と熱情 歴史に示唆あり ほか)
第5章 今こそ「坂の上の雲」を追え(司馬遼太郎と戦後日本 現代における「坂の上の雲」とは ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

太田青磁

8
国政が行うべきことは、外交、国防、教育と言い切る真っ向からの保守論です。対米に強いとの印象でしたが、日中韓の三カ国首脳会議の制度化の提言などアジアを重視せよとの論陣が印象的。自由と民主は対立概念であり、小泉政権での新自由主義を批判しているのが興味深い。改憲論と集団的自衛権の行使は、制度上の歯止めを施ししっかりとした文民統制をすることで安全に運用できる、とはまだまだ不安を感じます。民主党の三頭政治はあっけなく瓦解してしまいましたが、現在の自民党が保守であり続けられるのかは気になるところです。2013/06/18

よし

6
流石に一流の人。政治家としての矜持を感じる。憲法改正案もすべての文章から日本を感じる素晴しい内容だ。外交面が強調されることが多い氏だが、土光臨調に代表されるように内政面も凄い。氏は変えることのプロなのだ。しかし「変えた過ぎ」の感は否めない。治安維持法が天下の悪法へと変わっていった様に僅かな綻びを悪用する人間は存在する。憲法は固すぎるくらいで丁度よい。戦争を放棄していたって、自衛隊は存在し、戦地に赴いているのだから。氏は一流だが後の政治家が一流とは限らない。そういった視点が氏には欠けていると感じた。2015/04/14

しゃんしゃん

5
政治家の使命とは何かを提言。保守せんがために改革する。過去と未来に対する二元性を持っているのが保守主義という。また国民も派手なパフォーマンスの政治家に踊らされるのではなく、哲学と熱情を持ち「やるとなつたら絶対にやる」人物。自分の歴史観や国家観が語れる人物、出でよと説く。実感を伴って、永遠の課題に対する解への道筋を示してくれるのが歴史との示唆に感銘。久々に頭をガツンと殴られた気分?日本人として勉強になりました。2015/03/07

いたち野郎

3
政治家ひとりひとりがどういう人間なのか、を測るとき、こうして著書を出してくれるのが一番いいなと思います。政治家にとっての政治的表明であり、読者にとっては評価する物差しにもなりますから。彼の場合歴代総理の中でも大きな仕事を果たして来た人物の一人ですから、世界を大局的に見て、感じたことを即断できる、というところに見るべきものがあり、一方で当事者からしたらいろいろ反論があるだろうとは思いますが。また、彼は信念あれどしたたかであるところも見逃せず、憲法改正も当時の支持率を見て所信表明を諦めてましたし。岸は何思う。2017/05/17

Yasushi I

3
選挙が近づきポピュリズムに毒された日和見公約が何と多いことか。財源の裏付けもないバラマキや単なる反対勢力に辟易とし本書を手に取った。現役の頃は嫌われていたし、偏ったブレーンもいたけれど、信念を持った政治家だったからこそ成果を上げることがでしたのだと思う。育ちの良い二世、三世ではなく野太い政治家が増えないものか。2014/12/12

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