内容説明
21世紀の現代を生きる私たちは今、途方もなく厳しい時代を生きている。「余剰・過剰」問題という怪物が世界を徘徊している。モノを作っても売れない。どんな値段を下げても売れない。だから、人間が余ってしまう。従業員を「喰わせてやる」ことができない。社会は失業者予備軍で溢れている。とりわけ若者が就職できない。実は百年前のヨーロッパで始まった、この解決不能の問題を、人類の中の最も先鋭な人たちがすでに真剣に悩み抜いていた。ヴォルテール、ニーチェ、ケインズに導かれ、政治思想家であり、かつ金融・経済予測本のトップランナーである著者が、この難問題に挑む。
目次
第1章 「余剰」こそは人類最大の解けない問題だ―最後に余ったのは「人間」(ますます貧乏な国になる日本;楽天主義ではうまくいかない;オプティミスムに激しく反対したヴォルテール ほか)
第2章 理想を捨てよ、そして何があっても生き延びろ!―日本人が知るべき世界基準の思想(夢・希望で生きると失敗します;自分を冷酷に見つめる;「夢を持て」と言われても持てない若者たち ほか)
第3章 生き延びる思想―日本人が知るべきリバータリアニズム(『大草原の小さな家』の生き方;自分のことは自分でする;綺麗事を言わない ほか)
著者等紹介
副島隆彦[ソエジマタカヒコ]
評論家。副島国家戦略研究所(SNSI)主宰。1953年、福岡県生まれ。早稲田大学法学部卒業。外資系銀行員、予備校講師、常葉学園大学教授等を歴任。政治思想、法制度、金融・経済、社会時事、歴史、英語研究、映画評論の分野で画期的な業績を展開。「日本属国論」と米国政治研究を柱に、日本が採るべき自立の国家戦略を提起、精力的に執筆・講演活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
九曜紋
makio37
R Suzuki
yuui02