ちくま新書<br> 日本のナショナリズム

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ちくま新書
日本のナショナリズム

  • 著者名:松本健一【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 筑摩書房(2015/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480065506

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内容説明

近代日本のナショナリズムはどこで道を誤ったのか。戦前日本のナショナリズムが迷走し、暴走した原因を追究する論考。現代の東アジアにおけるナショナリズムが惹き起こしてきた領土や歴史認識をめぐる各国間の軋轢を再考察し、東アジア共同体構想を含め、ナショナリズムを超えた東アジアの未来像を展望する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

23
日本はナショナリズムで失敗したことのある貴重な存在、とは大切な指摘。そう考えてみると、尖閣漁船事件の時、やろうとすれば簡単だったはずなのに、当時の政府が国内のナショナリズムを煽らなかったのは評価しておくべきだな。筆者が民主党の政治家たちにレクチャーをしていた甲斐があったのではないか。◇国境にせよ、宗教にせよ、白黒をつけないでおく知恵。その伝統を持つ東アジアの国々が、定期的な接点を持つことは世界全体にとって価値ある機会。ナショナリズムをこじらせずにいくには、われわれが落ち着いていることが必要なのだけどなあ。2014/03/31

えとろん

19
ところどころ示唆するような点はあったが、政権誕生前の民主党議員への連続講義が元ということで、国会議員向けのレクチャーとしては少々レベルが低いのでは。まあ自民党の世襲議員相手じゃもっとレベルを落とさないといけないかもしれないが……ただし「ナショナリズムの失敗の経験を持っている国はアジアでは日本だけなのである」という記述が印象的だった。2021/12/03

軍縮地球市民shinshin

13
かつて民主党が政権を取った際に、勉強会の講師として呼ばれた著者が講義をしたものを書籍化したもの。著者の本を読むのは初めてなような気がするが、著者の近代史理解には首肯できない点が多い。北一輝は、もともと左派思想から出発し私有財産を否定しているので、左翼だという認識がない。反軍演説を行った斉藤隆夫の思想については、倉山氏のものが適切だろう。「しっかり戦争をしろ」という趣旨だ。著者は一応保守派と思われているフシがあるが、少なくとも保守派ではない。2017/12/18

半木 糺

8
民主党議員へ行った講義を書籍化したもの。著者の専門領域である北一輝や斉藤隆夫の事跡をざっと知るには良い本である。しかし、終章付近で著者が述べている「ナショナリズムを超える東アジア共同体」には疑義を呈せざるを得ない。著者がそのモデルとしているEUは崩壊寸前であるし、バスク地方は先年、独立派が多数になった。安易に共同体論を唱えても、むしろナショナリズムを燃えたたせるだけのように思える。それにしても筆者は民主党中堅議員に講義を行っていようだが、政権交代後のあの醜態を見ると、その努力は完全な徒労であったようだ。2013/04/28

inokori

8
標題に直接関連する終章も示唆に富む内容だが,その途中の近現代政治史・政治思想史の方に引きつけられた.これまで著者が単著でそれぞれ取り上げてきた斎藤隆夫と北一輝の思想的類似性についても,別途読んでみたいと思うような興味深い内容だった.2010/06/26

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