- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
国民的作家の“深層”を読み解く! 国民的作家・村上春樹の作品と本人にまつわるさまざまなエピソードから、その作品世界と不思議な魅力を読み解くためのカギをしっかり、わかりやすく、現代日本文学研究の先駆者が解説する。『1Q84』や『ノルウェイの森』をはじめ、村上春樹の諸作品を読むのがずっと楽しくなる、目からウロコの新情報・新解説が満載の村上春樹ガイドの決定版。
目次
第1章 謎の作家―村上春樹って実在するの?
第2章 走りはじめた日々―そうだ、小説を書こう
第3章 物語が始まる―作家になるのは楽じゃない?
第4章 不思議の国への招待―そこにはアリスや千尋もいる?
第5章 日本人の心―なぜ世界中で読まれるのか
第6章 愛と性行為―恋愛とは?セックスとは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まる
99
村上春樹がどんな作家かをザックリ知るには、なかなか面白い本だった。村上春樹に関する本をいろいろ読んできたけれど、私も知らなかったことが書かれていたりして、興味深かった。ただ、事実とは別に、村上春樹はこう考えていたはすだという著者の思い込みが強い部分もあったりして、その点は疑問を感じるところもあった。2020/01/14
Erika Ushiyama
1
村上春樹ファンでもなんでもないけど、読んでみました。村上さんの生きている環境、性格がよく分かるのは珍しい本かなと感じた。内容は、村上作品にある程度精通しているほうが楽しく読めるのではないかと思います。2014/11/19
くるみるく
1
作者自身を知りすぎると物語自体に入り込めない気がして、こういった本は避けてきました。が、やはり著者の作品群の中から一定のテーマを論じるにはやっぱりその人を知ることが手っ取り早い。情報収集のつもりで読んだうちの一冊ですが、読みやすく、示唆に富んだ本でした。さらに著者が編集している『村上春樹ーテーマ、装置、キャラクター』は、"村上春樹論"により深く踏み込むのにおすすめ。2014/01/11
山吹
0
村上春樹本人が解説本の類を読んでくれるな、とよく書いているので今までその手の本を読んだことが無く、本書が初物。村上春樹を崇めるのでも無く、貶めるのでも無く、分析が公正な感じで面白かったです。作品解説より村上春樹本人についての部分が非常に興味深かった。全然フツーの人じゃ無いですね。本人はわざわざ書くほどのものじゃ無いってよく言ってるけど。(特に子ども時代から学生時代…)2015/10/14
latik
0
村上作品を読んで「なんかすごい!」という気になるのは、「おとぎ話」の要素があるかららしい。不可思議、理不尽、時に残酷なところが「おとぎ話」的。フィリップ・K・ディックの影響について言及されており、ディック好きとしては、こんなところにも!と少し驚き。2013/03/19