幻冬舎文庫 僕のとてもわがままな奥さん

著者名：銀色夏生【著】

幻冬舎（2013/12発売）

• ISBN：9784344414556

内容説明

きれいな奥さん。なんでも上手にこなす素敵な奥さん。幸せなご主人。こんなパッとしないご主人にどうしてあんなに美人の奥さんが？　……でも違います。誰にも言えませんが、僕の毎日は、ちょっと地獄なのです。とてもきれいでわがままな奥さんナオミと結婚したジュン。二人が繰り広げる愛と涙の日々を綴る、笑えてほんのり温かい長篇小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[おくちゃん👶柳緑花紅]

銀色さんの小説は久しぶり‼やっぱり大好きです♡ワガママな奥さまと振り回される旦那さま。二人のやりとりがとても面白い‼人にはそれぞれのしあわせの形があるんだ。人と自分は違う。自分のそれを見つけたら、もう人と比較したりしないで、それをただ黙って大事にすればいいんだよね。本当にそうだよねと旦那さまのジュンに私は語りかけた。それにしても奥さまナオミの、「そろそろ私たち・・・・」って何？ナオミはジュンが大好きなんだ‼そしてここで告白。私も夫が大好きです。絶対本人には言わないけどね。

2015/11/12

[美登利]

多分、初銀色夏生さん。しかも小説。面白かったです。気が強くて可愛いナオミさんになし崩し的に、結婚まで進められ。自分の気持ちを確かめることなく、ワガママに振り回される日々。こんなタイプの奥さんって結構居ると思う。人の気持ちが分からない病的なものなのか？ただのワガママなのかは、ちょっと判断しにくいんだけど。夫のジュンさんの苦悩も、気の毒と思いながらも少し笑える。なんやかんや言って惚気話じゃないのかな！正反対の二人のようで、似てるところもあるのかも。身近にいたら嫌な思いをするかもしれないけど、楽しかったです。

2015/10/04

[パフちゃん＠かのん変更]

綺麗でわがままで女王様系のナオミ、完全に下僕にされているジュン。人のいいジュンがナオミに振り回されていて、カンベンしてよ～と言いたくなるような話なんだけれど、読み進むにしたがってこの夫婦実は相性ピッタリなんじゃないかと思うようになる。じゃじゃ馬のナオミもかわいいところがあるし、ジュンもなんだかんだ言いながらまんざらでもない様子。最後の熊温泉の話は最高ですね。

2016/03/09

[あーさん☆本に埋もれてます(⁠╯⁠︵⁠╰⁠,⁠)]

ちょいと微妙な奥さんの話（￣～￣；）

2019/01/28

[ちょろこ]

愛情の形、の一冊。ワガママ豪快なナオミさんにぶっとんで、健気なジュンさんに泣けて、二人の会話に笑えて、あっという間に読了。世の中、夫婦の数だけ様々な愛情の形があって、その形はひとつとして同じものがない…そんなものかしら。ジュンさんのラストの涙、それがナオミさんへの目に見えないホンモノの愛。でも、たまには口に出して愛情表現してもらいたい、確認したいのが女性というものなんです…。

2015/12/03