内容説明
老中首座・松平信明の策謀と、姿を見せぬ大藩の思惑。幕府御算用者の生田数之進が潜入した信濃国藤吉藩は、三派に分かれた御家騒動の渦中にあった。座敷牢に押し込められた前藩主・折原忠晴が守っているものは何か? そして、敵方に廻った竹馬の友との対決の行方は? 胸が熱くなる「人の情け」と、目から鱗の「千両智恵」がたっぷりつまった大好評シリーズ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベルるるる
21
数之進の子供時代に「駑馬十駕」という言葉を教えてくれた友と敵対する立場で出会う事に。馬の顔回の賢さ!!髪をむしって食べるのは好きな証拠^^2019/11/07
蕭白
8
数之進の過去が垣間見えたお話でした。2017/05/18
蕭白
8
「駑馬十駕」、素敵な言葉です。2016/05/24
はなん
4
ああ、なるほど。数之進が過去にきっちりとケジメをつけるお話だったんだ。だから「甚を去る」につながるんだ。。と再確認。この巻の影の主役は顔回だなあ~。駑馬十駕。これもまた忘れたくない言葉です。2010/12/31
沼田のに
3
このシリーズの題と表紙に副題のごとき現る二つの言葉は、とんと見たことも聴いたこともなくて教養の乏しさを恥じてしまう。それより作者の博学を褒めた方がいいか。巻末の参考文献にそれらの言葉の出展らしき書籍が見当たらないのは、作者が自分の言葉として持っていたからだと思う。/2015/02/16