内容説明
砂漠の国カリスタで、エレニは夕日が沈む地平線を眺めていた。いつもは横暴な父親も、今日はひどく上機嫌だった。これから高貴な身分の客人が来て、夜を過ごすからだ。エレニが酔った父親のたわごとだろうと思っていると、美しい馬を駆って、たくましい男性が突如彼女の前に現れた。プリンス・カリクは、みすぼらしいあばら家を見まわした。ぜひとも欲しいものがなければ、こんな場所には来なかったのに。だが彼は、飲み物を差し出すエレニの目を見てひどく驚いた。カリスタの伝説にうたわれる緑の目を持つ女が実在しているとは。プレイボーイとして名高い彼の心は、いつになく揺さぶられた。■人気作家シャロン・ケンドリックが描く〈ダイヤモンドの迷宮〉第2話をお届けします! 身分違いの恋に落ちたエレニとプリンス・カリク。二人を引き裂こうとする力はあまりにも強大で……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひまわり
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薄っぺらい俺様ヒーローに魅力を感じない。 これ現代のお話ですよね? 2010/09/30
MOMO
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カリク君、あんた仮にもロマンス物のヒーローでしょ?なのに、なに?その倫理観も道徳観もオール無視の行動って・・?いや、少なくとも相手が西洋圏のセックスに関して自由な思想をもった女性なら、その態度もわからんでもないけど、エレニちゃんはイスラム圏のあんたの国の女性よぉ!!!おまけにバージンなのよぉ!!なに考えてるのよ、このバカ男!!エレニちゃん、あんたもこんな奴にすき放題やらせたりしちゃぁ、だめでしょ!いっくら教え込まれた習慣とはいえさぁ・・・2010/06/05
Mari
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★★★☆2010/06/07
こえん
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父が賭博で負けたため奪われることになった愛馬についていって厩務員になったヒロインと、新たにヒロインの愛馬の持ち主になったシーク・ヒーロー。ただし、舞台になった国の中途半端な時代錯誤ぶりが全くイケてなかったし、圧倒的な身分差を背景に、25才とはいえ古風な価値観を持つ初心なヒロインを誘惑するヒーローにイラついた。傲慢で無神経なヒーローを徹底的に書いてあると思えばいいんだろうけど、責任ある立場にあるなら、行動にもある程度の高潔さを求めたい…仮にもヒーローなんだし。2010/04/22
みろん
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負け賭博で奪われる名馬の厩務員と、その名馬を賭けで奪い取ったシークとのロマンス。1作目と比べると、今作の時系列がわからない。おそろしく文明退化した国に思える(笑)。傲慢で我がままなシークが田舎娘を誘惑する…的なお話。2010/04/01