内容説明
ユーリアはある日突然ヘレニア王国の王女だと知らされ、心の準備もないまま連れてこられて以来、慣れない環境に戸惑いを覚えていた。そこで親友であるトビーを相談相手にと呼び寄せることに。トビーが地球の裏側からやってきてくれるとわかりユーリアは喜んだ。でも彼への恋心に気づかれてはだめ。わたしは彼にとって妹のような存在でしかないのだから。強く自分に言い聞かせたユーリアだったが、トビーは到着後間もなく、ユーリアの唇を奪った。「手助けをするためにだけ来たんじゃない」と告げて。■思いがけないトビーの行動に、見せたユーリアの反応は? ヘレニア王国を舞台にしたロイヤル・ロマンス二部作〈恋人たちの宮殿〉。前作のヒーロー、チャーリーの妹ユーリアの物語をお届けします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みろん
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王女だと判明したばかりの拒食症を患っている女性と、10年間治療中の彼女を支え続けた消防士とのロマンス。病弱なヒロインと、献身的なヒーローという立場。「夜明けの色を紡いで」の余韻が残る自分にはかなりツボにきたお話(笑)。このオチは反則技と思うけど、それでも切なさと可愛らしさを堪能できたので良かった。大公マックスがいい男だったので、彼のロマンスが読みたい…。2010/04/04
Mari
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★★2010/03/12
こえん
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摂食障害をわずらったヒロインと、ヒロインの回復をずっと支えた消防士のヒーロー。…でも、話の中心はオーストラリアではなく、ヒロイン兄妹が王族だと明らかになった王室内部の問題になるんだよね。おまけにヒロインはヒーローの異性としての愛情も、自分に女性としての魅力があるということも全く信じようとしないし。ある意味ヒロインを独占し続けてたヒーローにも落ち度はあるわけだけど。2010/03/01




