中公新書<br> 菜根譚 中国の処世訓

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中公新書
菜根譚 中国の処世訓

  • 著者名:湯浅邦弘【著】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 中央公論新社(2014/01発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121020420

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内容説明

中国では長く厳しい乱世が多くの処世訓を生んだ。中でも最高傑作とされるのが、明末に著された『菜根譚』である。社会にあって身を処する世知と、世事を離れ人生を味わう心得の双方を記したこの書は、江戸期に和訳されて後、生涯の道を説くものとして多くの日本人の座右の書となった。本書では内容を精選して解説するとともに、背景となる儒教・仏教・道教の古典や故事、人物を丁寧に紹介、より深い理解へと読者を誘う。

目次

1 『菜根譚』と洪自誠(明という時代
謎多き著者とテキスト ほか)
2 『菜根譚』を読む(人と交わる
幸せと楽しみ ほか)
3 『菜根譚』の言葉(衣冠の盗
烏有先生 ほか)
4 処世訓の歴史(歴史から学ぶ
家訓の登場 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ねこ

112
中国、春秋戦国時代に書かれ江戸時代に和訳され処世訓として多くの人が知る所の「菜根譚」。解説、洞察、時代背景、エピソードなど現代の私達に分かりやすく説いています。吾れ十有五にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命を知り、六十にして耳従い、七十にして心の欲するところに従いて、短(のり)を踰(こ)えず。それぞれ「志学」「而立」「不惑」「知命」「耳順」六十歳の心境を語った耳順の境地に、凡人はなかなか到達できない。清貧で学び続け人に優しく自分に厳しくあれ。なかなかできないが日々近づいて行こう2024/01/06

KAZOO

68
菜根譚は岩波文庫でも読んだことがあるのですが、この新書はその生い立ちやほかの中国古典などの関連などを書いてくれていて親切です。内容の解説は最初の日本語による訳が書いてあり、その言葉に対する解説があり最後に読み下し文が示されています。わかりやすく読みやすいと感じています。2015/08/16

みき

35
(4)学びと教えを読んだのでメモ。「不満が人を前進させる」「拙だからこそ完成する」ちょっと励まされた。テスト勉強がんばる(笑)2018/01/20

著者の生き様を学ぶ庵さん

33
洪自誠の菜根譚は人口に膾炙せる「処世術」に非ず、世にあらまほしき道徳・倫理が教本なり。書の名は「人、常に菜根を咬み得ば、則ち百事做すべし」に帰せり。湯浅老師は菜根譚のみの解説者に非ずして、儒学を元とし、道家・仏教・孫子と合わせたる啓蒙の師なり。これ、石田梅岩に差違なく、石門心学の如し。感銘を受けし引用は二点なり。「日既に暮れて、而も猶ほ烟霞絢爛たり。歳将に晩れんとして、而も更に橙橘芳馨たり。故に末路晩年、君子更に宜しく精神百倍すべし。」(続く)2016/12/03

Tadashi_N

29
菜根譚は、掴みやすい感じ。でも、奥は深い。2019/01/23

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