内容説明
人体は謎に満ちている。生まれたあとは不要な「おへそ」がなぜ消えずにお腹の真ん中に残っているのか? 食べる口と呼吸する口はなぜ同じになったのか? なぜ人の赤血球には核がないのか? 男に乳首は必要なのか? 生物学者が「複製」をキーワードに、人体の巨大な謎から瑣末な疑問にまで次々切り込む。最先端生物科学と大胆な仮説とユーモアが絶妙に結合したサイエンス読み物。そう、人体は謎だらけだから面白いのだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
calaf
15
タイトルをはじめとした、生物(特に人間)に関する素朴な疑問を、「複製」をキーワードとして解答を試みた本。確かに、生物をこの切り口から見るというのは有効な方法なのかも。2014/12/08
和草(にこぐさ)
5
表題につられ図書館で借りました。表題の話しがでてくるのは最後で、生物学が解らない私には難しい内容でした。ある程度の知識がないと読めないかな…2014/01/25
竜王五代の人
2
「複製」をテーマに人体の不思議さを語った本。DNAにしろ臓器にしろ、同じものがふたつに増えることで、一方を温存して他方を別用途に転用・活用したり、あるいは両方が別の進化を遂げたりと。内容は易しかったので、もう少しつっこんだ話がほしかったが面白かった。2021/09/11
5〇5
2
へそで茶を沸かす内容ではなかったな。(´・∀・`)2015/07/25
アレックス NTー1
1
人間は一生の間に全身で10の17乗回の細胞分裂(DNA 複製)を経験する。そして複製エラーも六千兆個も生じるらしい。加齢による細胞の働きのエラーが老化に繋がっていったり 細胞、組織の弱体化は傷の治りにくさの原因になったりする。完璧な人間がいるならそのコピーを大量につくればいいと思うがテロメアの短縮とかトランスポゾンなど、あえて変化を起こし わざわざ多様化を誘っているようにみえる。不老不死は意味が無いと思うが、何らかの理由でどこかで じわじわと進化の芽が存在するのかもしれない。2019/09/18