蒼き信長(上)

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蒼き信長(上)

  • 著者名:安部龍太郎
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 毎日新聞出版(2013/10発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620107493

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内容説明

織田信長の青春記を描く歴史巨編。
尾張守護代の一家臣の身で三河、美濃を席巻した
織田信長の父・信秀の苛烈な生涯と家出少年・信長の放浪を描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

maito/まいと

5
尾張弁丸出しの野心家の信秀と、駆け出しの天才信長の親子2代の物語。これまでクローズアップされてこなかった信秀の物語がとっても新鮮。そして信長との絆が描かれていて、子は父の背中を追いかけていくという、信長のイメージから想像しづらい展開に胸躍る。信秀の出番は中盤までで、あとは信長の若き戦いがメインへ。これまでの小説では大きく扱われない信長創世記へ・・・2010/04/18

フックン

4
信秀の代から、信長の代へ。野心家・策略家という一面もあれば、家族思いの父・家来思いの主君といろんな面を見せる信秀像が描かれています。この父の跡を継ぎ、身内・家臣・隣国との際限ない戦いの世界に信長はいよいよ漕ぎ出します。2010/12/01

ほっしー

3
信秀のキャラクター・造形が新鮮で面白い。津島・熱田と織田家の関係性や成り立ちに着目し、少年から青年期の信長の「うつけぶり」を描いた設定はなかなかの説得力がある。有名な信秀葬儀の場面や、道三との聖徳寺での対面シーンの背景が、人物の心理描写とともに丁寧に描かれており、まさに「蒼き信長」のタイトル通り生き生きしていて面白かった。2011/10/26

鬼山とんぼ

2
全巻読破の途上。信長主人公3作目。信長という傑物が誕生した経緯を父の信秀の生涯から説き起こし、巷間伝えられている青年期の信長像が形成されていく流れを、なるほど、と思わせるような筆致で綴っている。当然、資料にない部分は作者の創作で埋めてあるのだが、綿密な先行文献の読み込みが窺われ、さもありけんという印象を与えてくれる。本書でも明らかだが、55歳頃の作者はスムーズな展開に仕上げる技量が急速に高まっており、この2年後に書いた『等伯』で遅れ馳せの直木賞を受賞。こちらはさもありなむ。一段とボルテージを上げて下巻へ。2023/06/02

秀夜

2
上巻は信長さんの父、信秀さんのお話がメイン☆信秀さんについては、小豆坂の戦いとか斎藤道三との戦いしか知らなかったけど、すごく面白かった!!豪快な漢の中の漢って感じ(笑)ガッツリ尾張弁も信秀さんの豪快な感じを表していて良かった!武勇にすぐれ知謀をめぐらせガンガン戦するし、あちこちに女も作っちゃうけど、蹴鞠や連歌といった文化的なものを愛し、家族や家臣を大事にしていた信秀さん。これが、桑原譲太郎先生が「炎の人信長」で書かれていた“振幅の激しさはそのまま男の魅力である ”ということなのかしらん(・~・)2014/03/14

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