新潮新書<br> 医薬品クライシス―78兆円市場の激震―

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新潮新書
医薬品クライシス―78兆円市場の激震―

  • 著者名:佐藤健太郎【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 新潮社(2011/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106103483

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内容説明

全世界で七十八兆円、国内七兆円の医薬品業界が揺れている。巨額の投資とトップレベルの頭脳による熾烈な開発競争をもってしても、生まれなくなった新薬。ブロックバスターと呼ばれる巨大商品が、次々と特許切れを迎える「二〇一〇年問題」――。その一方で現実味をおびつつあるのが、頭のよくなる薬や不老長寿薬といった「夢の薬」だ。一粒の薬に秘められた、最先端のサイエンスとビジネスが織りなす壮大なドラマ!

目次

1章 薬の効果は奇跡に近い
2章 創薬というギャンブル
3章 全ての医薬は欠陥品である
4章 常識の通用しない七十八兆円市場
5章 迫り来る二〇一〇年問題
6章 製薬会社の終わらない使命

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜長月🌙

81
何が危機かというとこれまでのように新薬が出てこなくなったため新薬メーカーの製薬会社は危機に陥っているということです。政策の追い風もあってジェネリック医薬品は売れています。新薬メーカーは特許切れと共にジェネリックにとって代わられます。日本には数百の製薬会社がありますが年間数個の新薬しか生まれません。世界的に見ても年間20個あまりです。全世界で新薬を生み出しているのはアメリカ、日本、スイス、イギリス、ドイツくらいしかありません。再生医療への参入など一つの曲がり角に来ていると言えるでしょう。2020/03/20

黒頭巾ちゃん

25
薬は「病気を治療するものではなく、症状を抑えるもの」!自然治癒でしか、治らないそうです。それだけ人間の体は複雑怪奇なのです。その体に対して挑むわけですから研究開発費は膨大で、金メダルを取るよりも新薬開発は難しいのです。以前に開発された薬はオーソドックスな病気に大したなのです。新薬は出尽くした感がありますが、がんなどの治療薬は未開発です。ガンの薬を開発してまでも人が生きていくことが必要なのか疑問を呈して締めています。(社会保障費などの経済面からも) (*_*)(*_*)あなたはどう考えますか?2014/05/06

Mzo

14
製薬業界の仕組みや課題が分かりやすく書かれた本。いやはや、大変な業界だ…。本書は2010年刊行なので、その「2010年問題」を経て、各社がどのような状況にあるのかが気になる。数年後でよいので、コロナ禍の対応の総括も含めて、続編を書いていただけると嬉しいです。2021/04/16

おかむら

14
全然知らなかった創薬の世界。面白かった! 新薬を創るまでのプロジェクトX感! そして一発当てれば途方もない巨額の利益が転がり込む製薬メーカー。へえ!の嵐。科学(化学?)オンチにも優しい文章でとてもヨシ。富士フィルムが創ったクスリがエボラに効いた、とか最近ニュースで見た気がするけど、そういうサイエンス記事にも今後は興味持てそう。賢さが1上がった気分。2014/11/19

佐島楓

12
新薬が生まれにくい現状など、製薬業界の最近の動きが書かれている。個人的には、薬が身体にどう作用するのかということがわかりやすく載っているので薬学部を志す学生さんに読んでいただきたい。2011/11/30

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