内容説明
新進彫刻家で、週一回、小学校で美術を教えているフェイスは、イタリア人実業家のヴァレンティーノとつき合い始めて一年近くになる。心の絆も将来の約束もなく、ただベッドで楽しむだけの関係。彼女はそれで満足だった――彼の子を身ごもったと気づくまでは。どうやって打ち明けるべきか悩んでいたとき、教え子のジョスエから自宅での夕食に招かれる。来てくれたらパパも喜ぶと聞いてフェイスの心に希望の灯が点った。実はジョスエはヴァレンティーノの息子なのだ。私と息子の関わりを知り、彼は一歩前進することにしたのかも。しかし予想は外れた。玄関先に“愛人”を見た彼の狼狽ぶりときたら！■２００５年の日本デビュー以降、華麗な作風でヒットを飛ばし、たちまち人気作家の仲間入りをしたルーシー・モンローの新作をお届けします。熱い二人の恋のゆくえをお楽しみください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
21
お互い伴侶を亡くしている男女の、ちょっとおバカな大人の恋愛物語です。頑なに地元の女性と再婚するというアイデアに固執している男子に、アメリカ出身の女子がついに見切りをつけたあたりから徐々にお話が動くのは、やっぱり最後通牒を突きつけられないと動けない男子…というのがどこの国でも同じという証拠ではないか。ぷぷぷ。男子の家族が全面的に女子の味方なところがかわいいです。2018/06/29
ちゃろ
3
⭐⭐⭐再読。シチリア人ヒーローと彫刻家のヒロイン。周りにオープンにしていない関係だったので息子の先生を招待したと思ったらヒロインが玄関先に現れて焦るヒーロー。情けない事に二人の関係を否定するので、ヒロインからも別れを切り出されてオロオロ。最後はヒロインを説得してるんだけど、超弱気で可愛かった（≧∇≦）2014/09/01
kina
2
最初結婚に積極的だったヒロインだが妊娠をきっかけにかえって結婚拒否になる。そして結婚はしない予定だったヒーローが逆にヒロインに結婚を懇願すると言う図。傲慢ヒーローがヒロインにやられっぱなしなのはちょっと小気味良かったがヒロインが拗れすぎてて理解できるような出来ないような…めんどくさい女だなと思いました。たいそう不幸せな境遇の方なので同情はするのですが。2018/08/11
やまと
2
このﾋｰﾛ、都合のいい事ばかり言ってる、本当に自分勝手・・ ヒロインは感情に流されずに、自分の意見を言える子で好印象でした。 2015/10/01
びわ
2
ヒーローがおバカで無神経な発言繰り返すくせに、ヒロインは手放したくない！と我が儘放題。ヒロインは理性的で寛大すぎるよ。ヒーローはもっと反省して懇願しろー。ヒロインに拒否されて落ち込むヒーローをもっと見たかった。ヒーロー息子がオアシスだったわ2013/03/27
