内容説明
小普請組の晴気竜行(はるけたつゆき)は友のため、刺客を引き受ける。果たせば堀田兵庫を座敷牢から救い出せる。延寿国村(えんじゅくにむら)を手に単身、死地へ斬り込む竜行の標的は、田辺藩の城代家老と姫路城下に匿われた牧野主膳(しゅぜん)。だが幽閉先で兵庫は自害、実は槍で殺されたと竜行は知る。若き刺客の修羅を描く時代長編。迫力、比類なし!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かずまん
2
剣客の修羅を描くという文庫裏の紹介のとおり。 謎は、この時点では、さっぱり分からないが、そこが主眼ではないことも、描かれている。 下巻をすぐ読みたかったが、入手できてなかった(*_*) 参った2014/10/17
tai65
2
星3・52014/03/22
ぐ〜ち
1
歴史もので架空の人物を主人公にしたものはなかなか感情移入しにくく、あまり読みたくないのだが、さすがは北方謙三。冒頭から迫真の戦闘描写で引きずり込まれた。一気に読了。さっそく下巻に移った。2012/04/07
naga
1
さすが北方謙三。一冊手に取ると続きを読まずにはいられない、2011/04/09
すずき
0
★★☆☆☆ 北方作品にしては、どうもテンションが上がらない。歴史ものだけど、歴史に関係する主要人物は登場せず、ただ剣に生きる不器用な男たちが出てくるのみ。特に、登場人物のキャラクターもつかめないまま剣戟の描写が長々と続く序盤はキツいものがあった。傍らに犬、肩に鷹という一角のキャラ描写も「マンガか!」とツッコまざるを得ない。ま、キャラクターとしては悪くないんだけど。途中で一度読むのやめちゃったよ。でも戻って来て完読。「水滸伝」とか先に読んでなかったら放り出してたな。2011/07/13