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内容説明
中国史上もっとも「けったいな」奇書を縦横無尽に解読。なぜやたらと詩ばっかりなのか? なぜいつもどこかにもぐりこむのか? 『西遊記』はただの冒険奇譚小説ではなかった! 孫悟空・猪八戒や怪物たち、あるいはおびただしい作中詩やダジャレに秘められたシンボリズムを縦横無尽に読解し、中国的思考の迷宮を踏破する。(講談社選書メチエ)
目次
1 登場人物とは何か?(史実から虚構への三蔵の旅 だれがお経を授けたのか? シンボル体系としての孫悟空)
2 「ならべる」世界(万暦はおもしろい 百科事典もどきの詩詞 事典からウラの迷路へ ほか)
3 「もぐりこむ」世界(洞窟のなかの洞窟 「閉じこめられる」器物 「もぐりこむ」他者のからだ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遊未
8
「西遊記」は少年文庫的な本と解説本くらいで、しっかりした本を読んでいないので、この本は無理だったかも。興味深いですが、彫刻、絵画、仏教、道教、中国史、植物、漢文、言語的な面まで知識が無いと本当に読みこなせないかなという内容でした。2019/08/26
イワハシ
3
西遊記研究の第一人者による何冊目かわからん解説書。内容はこれまでの重複がほとんどで、しかもコンパクトな分読みにくくなっている。新しい知見もあったのかな(ないと出版しないとは思うが)。あまり存在意義の感じられない一冊。2024/04/25
GEO(ジオ)
2
西遊記を専門に研究してきた中野美代子先生の本。とはいえ、中野先生の他の書籍にすでに書かれている内容も多く、目新しい記述はちょっと少なかったかも。面白い内容ではあるが、他の本を読んでからの方がいいかもしれない。2016/12/07
ととむ
1
首から下げてる骸骨ネックレス、転生を繰り返した自分の頭蓋骨って、最近のループものSFも真っ青のハードコア設定だな。2016/02/24
wang
1
西遊記の表面上の面白さ以外に隠されているもの。第一章の仏教世界あるいは道教の世界の隠喩から、三蔵法師とは何を象徴しているのか悟空や他の弟子は?というところからはじまり最後は原音での地口・言葉遊びにいたるまで。2012/09/15
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