内容説明
梓川に架かる仮橋で殺人の現場を目撃したと告げる匿名の手紙。半信半疑で動き始めた埼玉県隈ケ谷署だったが、血痕や拳銃が発見され、折から消息を絶っていた金融会社の隈ケ谷支店長毛塚が遺体となって引き揚げられるに及んで、手紙は俄然信憑性を増す。警視庁から出向した菊地警部が毛塚の貸金庫にあった暗号らしき紙片の解読に挑む間にも、捜査陣は新たに出来した事件に奔走する。暗号解読の結果全体の様相は一変、三十年前に端を発する犯罪の真相を求めて、菊地の苦悩も深まっていく。父娘の合作で話題をさらった、惻々と胸に迫る長編推理。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
geshi
29
二つの殺人のアリバイトリックに暗号解読プラス恋愛ドラマとサービス精神豊かな昔ながらの推理小説。途中で視点が二つになって純粋な謎解きとしては方向性がブレたな。第一の殺人の二つのアリバイトリックの思わぬ複合は面白いから、こっちをメインにすればよかったのに。第二の殺人は時刻表トリックを試行錯誤しながら徐々に崩していく過程は期待してたのに最後の一点の処理が腰砕け。ラストの誰も幸せになれない事件を通した痛々しい男と女の物語は切ない。2016/10/25
二葉
6
講談社ノベルズから積読してるし、この創元推理文庫判も販売日に買ってるから、長く積読していた「獅子座」をようやく読了。第一部は推理小説を読み始めた頃のワクワク感があって楽しめた。第二部で作品の雰囲気が変わるのは、人によっては評価が厳しくなるのかな2020/11/23
hazama
3
綺麗だ。読んでよかった。題材・ドロドロの人間関係・警察の地道な捜査・アリバイ崩し、と箇条書き要素は普通の推理小説なのだが、品が良いと言うのが適しているかな。ややセンチメンタルに纏まり過ぎかもしれんが、美しかった。鮎川哲也の解説もいい。2009/12/02
キエリボウシミミズク
2
残念ながら、おすすめは出来ない一冊。2019/11/30
硯浦由咲
2
親子で合作って、どういうことかな?って謎だったんだけど、あとがきで納得。こういうのを落ち着いて読んでると、ほんっと幸せだなーと感じるわ。楽しかった。2014/05/02
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