内容説明
父の死後、仇敵への復讐に燃え故国に舞い戻ったステファンは負傷してノルマンディーへ戻る海上、漂流していた娘を助ける。九死に一生を得たものの、その美しい娘は記憶をすべて失っていた。アンと名づけ、城で共に穏やかな時を過ごすうちステファンは彼女が自分に恋心を抱き始めていることに気づく。だが彼は冷たい言葉を投げつけた。「わたしが品性の劣った人間なら君を愛人にするところだ」けっして誰も愛さない――そう心に誓っていたから。やがて、アンがステファンの愛人だという噂が立ち、彼は形式的な結婚を申し込むが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
3
全体的には読みやすかったんですが、つめ過ぎ感がありでどのエピソードも中途半端に感じました。初めからヒロインにメロメロのヒーローで、城のことも全面的に彼女を信頼して任せたり、悪い評判が立たないよう、辛い立場にならないようにと常にヒロインのことを考えてくれるヒーローにたまらなく魅力を感じました。がはやり二人がここまで惹かれ合った過程がもっと詳しく描いて欲しかったです。敵討ちや、恨みを晴らすぅ～が多すぎでした。記憶をなくしているのは花嫁になる前ですけどね･･･婚約者とした方がよかったのに。2016/12/01
びわ
2
ぶれずに一途なヒロインがよかった！ヒーローも、なんだかんだいってメロメロであっさり陥落(*^^*)思っていたよりひねてなくて、誠実なヒーローだった。脇役がもう少し書き込まれてると良かったかな。2013/06/08
くろうさぎ
2
ヒロインはとっても一途で勇気があって、かわいらしくかっこいいヒロインでしたね・・・。ヒーローは仇をとる為に生きてきたけど、ヒロインに出会って、人生が変わっていくんですね～～～。やな奴もいっぱい出てるんですが、、みんな片が付いてよかった。2010/03/19
こえん
2
「花嫁の命運」H/Hの娘のお話。船の甲板から落ちて記憶をなくしてるヒロインと、陥れられて故郷を離れざるをえなかったヒーロー。直接描写されず、登場人物の口から語られる事柄が多かったので、なんだか納得できない部分もあった。H/Hの心情は良かったので、遭難したヒロイン捜索の件とヒーロー仇の罪を暴く件はそれぞれもう少し詳しく描いて欲しかった気がする。2010/03/10
まるかず
2
脇役の扱いに、若干ていねいさが欠けているような感じがしました。ステファンの家臣ハッサンやアラブ人医師アリについては申し分ないのですが、アン側の親族がね……。アンの兄ハリーと父ロバートが中途半端。アンの義兄アンドリューにいい所を持っていかれちゃいましたねｗｗ アンとステファンに関しては、とびっきりのロマンスをありがとう、って感じです。アンの気の強さ、頑固さ、ステファンへの一直線の愛はとても気に入りました。2010/01/16
