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内容説明
幕末の風雲児・坂本龍馬の恋女房おりょうが後年「反魂香」などに残した回顧談から、素顔の龍馬を描く。寺田屋での出会いと祝言、襲撃の場面から、船での薩摩旅行、その死まで。本書でおりょうが語る龍馬からは、古き時代の不良のにおいがぷんぷんとする。おりょうもまた負けてはいない。幕末の輻輳する価値観のなかで、次の時代を信じて行動する男と連れ添った女房が語る「反魂香」は生き生きとして、現代女性にも通じる視線が新鮮である。史料を読みやすい現代かな遣いで収録。
目次
第1章 龍馬のおもかげ
第2章 龍馬との出会い
第3章 寺田屋の思い出
第4章 伏見遭難
第5章 薩摩旅行
第6章 海援隊
第7章 周囲の人びと
第8章 龍馬暗殺
第9章 流転の日々
第10章 おりょうの生い立ち



