内容説明
現代日本に突如タイムスリップして来た黄門様。美貌の女子高生にして正義感の強い麓麗(ふもとうらら)に友人の三須七海、私腹を肥やすため高速道路を新たに造ろうとする政官財のトップたちや日本中の自動車工場の爆破を企むテロリスト集団<赤い馬>。四者が絡みあい、偶然と必然が混然となって突き進む! 空前絶後、荒唐無稽、カタルシス満点の痛快ミステリ! (講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はらぺこ
71
タイムスリップシリーズ第4弾。 前作の『釈迦如来』がバカバカしくて好きやったんで今回もバカバカしいのを期待してただけに結構真面目な内容で驚きました。 今回は水戸黄門が現代にタイムスリップして公共事業の利権に巣食う悪を懲らしめます。ホンマにタイムスリップして来てくれたらええのになぁと思いました。この作品が書かれた2006年に比べて現在の状況は良くなってるんでしょうか? 会話文が多くて分かり易いので小学校高学年か中学生でも理解出来ると思います。読書感想文用に読んではどうでしょうか?2012/08/19
saga
51
【古書】好色な水戸黄門(という設定)が、山中で狼に襲われ絶体絶命なところを、時空移動機で石松が助け、結果21世紀にタイムスリップさせてしまうことから始まるひと騒動。今回は自家用車根絶を目指すテロリスト、無駄な高速道路建設を目論む政官財の癒着という社会派な展開を見せる。驚いたのは長良川河口堰や川辺川ダムという、国が強行した公共事業を非難する筆致だ。まるで野田知佑氏ではないか! そして2022年3月30日には諫早湾干拓に対する国側勝訴というニュースが……本書の爽快な結末とは違う、落胆する出来事だった。2022/03/29
gonta19
30
2009/11/14 メトロ書店御影クラッセ店にて購入 。 2013/5/15〜5/17 タイムスリップシリーズ第四弾。今回は水戸黄門が現代に連れて来られて起こる騒動。ドラマ(そう言えばドラマシリーズも終わったんだ)を上手くパロっていて面白い。安心して読めるコメディミステリ。2013/05/17
coco夏ko10角
26
シリーズ第4弾。今回は水戸黄門が現代にタイムスリップ。2弾でうららが関わった森野パインや剣崎薔薇之介も登場。初めて見聞きしたときの反応が面白いのに催眠学習で現代の知識を得てしまったのが最初は残念に感じたけど、政治もからんでいくしテンポのこと考えるとよかったのかも。2020/02/17
Norico
18
今回のタイムスリップは、水戸光圀が現代に。政官財の癒着を黄門様があばきます2019/11/29