内容説明
間瀬垣勤は、日本一人付き合いが苦手なタクシー運転手。
前職は中学教師。生徒とのコミュニケーション不全に耐えきれずに辞めた。同僚だった英語教師の真亜子と娘の瑠璃の3人暮らし。稼ぎも悪く、娘にもバカにされ、妻にも期待されていない。家で間瀬垣の居場所は年々無くなっていた。間瀬垣が仕事中にいつも時間を潰す小さな公園があった。今時見ない土管型の遊具のみが真ん中に置かれた、一日中日の当たらない空間。そこで間瀬垣は、運命的な出逢いをする。土管の中からじっと見つめる、何ともふてぶてしい目。でっぷり太ったおっさんのような猫。首輪には「御子神」と書かれていた。間瀬垣はそれから毎日その公園で御子神さんと会っているうちに、その何ともいえない風貌に心を奪われてしまう。そして、御子神さんと一緒にタクシー営業を始めることを思いつく……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
208
数年前に、夜間にしか出来ない作業が、ちょいちょい入るお仕事していました。その時には良くお世話になっていました。高速使って小一時間程掛かるので、まぁまぁ太客だったのでは無いかと思うのですけど。色々な運転手さんがいましたが、ひとり思い出しました。主人公間瀬垣氏を彷彿とする方。高速乗り間違えちゃってさぁ、慌てちゃってるの。大丈夫だから落ち着いて。料金も大きく飛び越えなければ良いから。時間が多少掛かるの受け入れますから。本書は転換を迎えて、上昇の兆し( ¨̮ )。日記帳のエピソードはズッコケたけど、伏線なのかな?2022/05/18
kaizen@名古屋de朝活読書会
135
英語の教師からタクシー運転手へ。妻は帰国子女の元同僚。口べたのタクシー運転手。負の気配から,次々嫌な事が。公園で一緒になったデブ猫。MIKOGAMI,たぶん御子神。風穴が開く。百足交通。父の螺子工場間瀬垣精工の取引先。隔日勤務。御子神さんのおかげで人との会話ができるように。短い解説:安達祐実。「この本に出逢う前よりも,私の明日は間違いなく,キラキラ輝いている」著者は愛知県出身。2013/09/27
ままこ
98
何事にも消極的なタクシー運転手がでっぷり太った猫の御子神さんに出会ったことから少しずつ積極的になっていく。触り心地が良さそうな御子神さんナデナデしたい。ドラマ・映画化されていて主演はカンニング竹山さん。イメージピッタリなので脳内で変換再生されながら読んでいる。2019/02/14
はつばあば
59
人とのコミュニケーションがとれないのは、今の世の中暮らし辛いだろうな。ましてやタクシー運転手さん。慣れるまでが大変。人との交わりが苦手でも猫ならいいのだ。猫って子猫じゃなく年増のデブ猫さん。子猫も癒されるけれど、このデブ猫さん。神という字が付く名前の御子神さん。家庭でも居場所の無かったませさんに、家族や乗客、そして私も癒された。いえいえ我が家にもデブ猫ではなく可愛い娘猫がいつも癒してくれますが、膝の上で寝られるのは・・重たい(-_-メ)。まだ9時!下巻に行けそう(*^_^*)2015/10/07
馨
52
猫好きなのでタイトルと表紙にノックアウトされました。ドラマ化されたようで主演の竹山さん(でしたっけ?)を想像しながら読みました♪2012/05/02
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