集英社新書<br> 若き友人たちへ――筑紫哲也ラスト・メッセージ

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集英社新書
若き友人たちへ――筑紫哲也ラスト・メッセージ

  • 著者名:筑紫哲也【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 集英社(2015/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087205152

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内容説明

愛国主義は悪党の最後の隠れ家である。本書の中で筑紫さんが語る言葉の一つである。誰もが反対しづらい美辞麗句、思わず振り向いてしまう大きな声には注意が必要だ、という意味である。2003年から2008年にかけて、筑紫さんは早稲田大学と立命館大学で主に大学院生に向けた講座をもっていた。その中で再三伝えようとしたのは、情報や情緒に流されることなく自分の頭で考えることの素晴らしさであった。この一連の講義録をもとに、本書は構成された。「若き友人」を「日本人」と置き換えてもいい。筑紫哲也さんからの最後のメッセージである。【目次】「まえがき」にかえて/若き友人への手紙/第一章 まず憲法について話してみよう/第二章 そもそも日本人とは何者か/第三章 二つの日本人論を読む/第四章 沖縄から日本が見えるか?/第五章 さまざまなメディアを歩いてみよう/第六章 雑誌と新聞をめぐる私的ジャーナリズム論/第七章 国家、この厄介なるもの/第八章 教育こそが国の基本である/第九章 「知の三角形」という考え方/第十章 この国がおかれている現実を見つめる/第十一章 そして、この国の行方は……/「あとがき」にかえて/思い出す事など

目次

「まえがき」にかえて
若き友人への手紙
第一章 まず憲法について話してみよう
第二章 そもそも日本人とは何者か
第三章 二つの日本人論を読む
第四章 沖縄から日本が見えるか?
第五章 さまざまなメディアを歩いてみよう
第六章 雑誌と新聞をめぐる私的ジャーナリズム論
第七章 国家、この厄介なるもの
第八章 教育こそが国の基本である
第九章 「知の三角形」という考え方
第十章 この国がおかれている現実を見つめる
第十一章 そして、この国の行方は……
「あとがき」にかえて
思い出す事など

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホッパー

51
良書。10年前に問題となっていた日本の危機状況が、今も何も変わっていないことに気付ける本。晩年病に苦しみながら、それでもこれからを生きていく若者に手紙を送りたいという強い想いは素敵だと思った。2020/04/04

マーム

19
病のために2回で連載が終了してしまった冒頭の『若き友人への手紙』はもっと読みたかったというのが率直な感想です。「自分に知識がないために、マスメディアが伝えるもののほうへ、一方的に誘導されていってしまう、ということが起こりがちなんです」という部分には共感を覚えました。あらゆることを疑い、自ら考えてみるべしというメッセージと受け取りました。そして東日本大震災後の一連の出来事について、筑紫さんが存命だったらどのようにレポートしてくれただろうかと思うと、我々は貴重なご意見番を失ったのでは、という喪失感を覚えます。2011/09/28

Kentaro

18
日本語にはその言葉に込められた歴史や故事があり、その背景を知った上で表現する素晴らしい言語であるに共感します。 判官贔屓は義経と弁慶が手配中であることに気づいた関守の富樫が二人に気づくも見逃してくれる故事から由来します。2018/01/01

fuku66

15
著者が言いたいことは自分の世界だけに閉じこもっていないで日本や世界に関心を持てということだと思う。2010/11/30

うりぼう

14
敬愛する筑紫さんの大学院での講義録。常に自省的で、人に活き活きとしてほしいと願い、語りかけてくれた人。朝日の人と言われながら、朝日的でない。あとがきの青年期の文章に人柄が滲み出る。合掌。2009/11/03

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