内容説明
現代人が1日1人当たり約10万キロカロリーも消費している化石燃料は地球温暖化の最大要因となっている。ひるがえって江戸時代は、ほぼ太陽エネルギーしか使わずに高度な産業と文化を築き上げていた。究極の「省エネ社会」を実現した合理的な知恵の数々を、江戸研究の第一人者が豊富な図版と共に解説。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takuya
8
面白かった。現代がいかにエネルギー浪費社会、大量生産大量消費時代で、江戸時代の生活もそんなにひどくないということがわかった。昭和30年代ですら今の約半分のエネルギーで過ごしていたのだが、大きな不便なく暮らせそう。読後、「足るを知る」という言葉が思い浮かびました。2019/01/06
アセロラ
5
それぞれの時代の電気の使い方を、生活の様子を説明しながら比較しています。モノ多すぎ問題やゴミ問題に関しての本は読んでいましたが、消費電力の視点は新鮮でした。エネルギーの視点を持って生活を考えてみるきっかけになりました。おもしろかったです。2020/03/02
reimon
3
室内を快適にするために外気がめちゃくちゃになっていることや、地球をゴミ屋敷にしていることは納得。ただ江戸の消費が0キロカロリーと言われても。。まぁ、事業者だけでなく個々がちゃんと向き合うべき問題だ。2025/12/18
らいしょらいしょ
3
江戸の人達は、省エネというつもりで生活していたわけではないだろうけど、人力と自然のものを使うだけで暮らしは成り立っていた。飢饉もあったけど、人々は乗り越えた。たまたまこの前、稲垣えみ子さんの電気ガスほとんど使わないライフを読んでみたけど、当時は火鉢の中身セットも買えないし。モノは循環し、その中で生活していた。捨てるものがほとんど無かったんだな。医術の進歩は結構なことだけど、便利が過ぎて健康が損なわれるんでは、それってどうよとも思う。まるっきり江戸時代に戻れるとは思わないが、多くの無駄を減らしたいものだ。2021/04/19
nchiba
2
日本人1人が1日に必要とするエネルギーを江戸時代の0キロカロリーから現代の10万キロカロリーまで生活のいろいろな場面で比較した本。消費エネルギーには大きな違いがあるが、人間一人が生きるためだけに必要なカロリーは高が知れているから、現代はそれ以外に膨大なエネルギーを消費しつつ生きているのだ。それがいつまで続けられるのか、考えてみれば心許ないのだな。2015/09/26




