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内容説明
飼い主を群れのリーダーと思う犬、飼い主を自分の母親と思う猫、漢字を区別するカラス……ハッ!とする動物の謎に迫る。「中学一年で北アルプスの白馬岳を登ったとき、大雪渓の雪の上を一生けんめい歩いている小さな黒い虫たちに気がついた。なぜ雪渓の上を歩いているのか。そもそもどこからきて、どこへいこうとしているのか? 雪の上に食べものはあるのか?」日本を代表する動物行動学者である著者は、少年のころより生きものや自然とふれあいながら、じつにたくさんの疑問を胸のうちに暖めてきた。身近な犬や猫の行動から、チョウやホタル、さまざまな虫たちの行動まで、深い関心を寄せ、疑問を解いていこうとする珠玉のエッセイ集。
目次
第1章 動物たちそれぞれの世界(庭のタヌキ 冬の越しかた 春のチョウ 小鳥の給餌 田んぼのカエル ほか)
第2章 動物の言い分、私の言い分(稲むらの火 京都議定書 二つの美 トルコの旅で感じたこと 遠野を訪れて ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
24
動物、鳥、虫等の生態をコンパクトに書いています。タヌキ、カラス、犬、イノシシの話が良かったです。2025/02/26
tomi
22
2つの新聞連載をまとめたエッセイ集。第1章は虫や動物の話題、第2章は地球温暖化、生物多様性といった社会的色彩の強い話題が多い。短いコラムをまとめた為か後半はちょっと消化不良で、面白いのは前半部分。アリだけでなくアブラムシにも兵隊がいるとは驚きでした。2013/08/03
赤い熊熊
11
飼い犬に手をかまれるのだけが主題の本ではない。日高さんが見てきた動物たちの生態やら、環境問題に思うことやらが書いてあるエッセイ集。2018/09/27
shigoro
9
後半はともかく、前半は軽めのエッセイで、気軽に動物うんちくを学べる。動物園にいるような動物ではなく、基本的に田舎に現れるような、タヌキやイノシシ、都会でいっしょに暮らしている犬・ネコなど、身近な動物のことなので、距離感が近く感じられる。昆虫ネタも数多くあり、冬眠や鳴き声、繁殖について、季節感を意識して書いているのかな。他の国より四季がはっきりしている日本ならではの部分が好きだわ。 2011/10/18
あつ子🐈⬛
7
積ん読消化。前半は中日新聞、後半は京都新聞の連載をまとめたエッセイ集である。前半と後半でがらりと趣が変わって楽しい。共通するのは、日高センセの生きとし生けるものに対する優しく理知的な眼差し。矛盾するようだけれど、広い世界の中の"一動物"として覚醒する、"読書の秋"なのです。2018/10/01
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