空飛ぶタイヤ(下)

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空飛ぶタイヤ(下)

  • 著者名:池井戸潤【著】
  • 価格 ¥759(本体¥690)
  • 講談社(2014/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062764537

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内容説明

事故原因の革新に関わる衝撃の事実を知り、組織ぐるみのリコール隠しの疑いを抱いた赤松。だが、決定的な証拠がない。激しさを増す、大ホープグループの妨害工作。家族と社員を守るために、赤松はどうしても真実を証明しなければならないのだ――。歯をくいしばって闘う男の姿を描いた感動長編。(講談社文庫)

目次

第八章 不経済的選択┴第九章 聖夜の歌┴第十章 飛べ! 赤松プロペラ機┴第十一章 コンプライアンスを笑え!┴第十二章 緊急避難計画┴終 章 ともすれば忘れがちな我らの幸福論

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サム・ミイラ

789
池井戸作品に共通する特徴は後半から読む速さが急激にスピードアップすることです。上巻は二日かかったのに下巻は丸一日で読破。それでも今回は紆余曲折、随分気を揉まされましたが。展開も終わり方もだいたい予想はつくけれど、この方の作品はそれがいいというか癖になるような所があります。それにしてもスッキリ大満足。うまくいきすぎな気もするけれど、この感じはどこか西部劇の構成に近いような気がします。さて次は鉄の骨か不祥事あたりを読もうかな。しばらく池井戸さんから離れられなくなりそうです。2014/07/06

遥かなる想い

695
下巻完了。三菱関係の人は面白くないかもしれませんが、よく書けていると思う。2010/07/11

にいにい

581
一気に読んでしまった。上巻の勢いを最後まで。勧善懲悪は分かっているが、二転三転の捻りがあり、ハラハラ感が心地よい。小学校の展開は中途半端かな。赤松は、最後までカッコ良かった。相沢の魂を込めた書類、警察対応の遅さ、沢田の処遇、重工・銀行の都合が交差する。サラリーマンは、結局責任が負うことしかできなのかな?取引先は、そうゆう担当ばかりだ。信念を押し通すことは、一部の人しか出来ない社会は、嫌だな。池井戸潤さん真骨頂の一冊。面白かった。かつ、少し考えさせられた作品だった。2014/06/19

W-G

535
赤松社長が榎本からもらったデータで、富山ロジスティックに辿り着いたあたりから、オセロの盤面が一気に翻るように、劇的にすべての物事が好転し始める様が良い。出来すぎだけれどアツくなるツボを押さえている。あまり分量がないわりに、ホープ銀行サイドの画策も読んでいて楽しく、前半ほとんど出ていなかった濱中がいいところを持っていく。赤松運送/ホープ自動車/ホープ銀行の三者三様ぶりが如実で、それでいてきちんと収束している。結局、最後まで沢田だけ何の区切りもつかないまま、先の苦労が伺えるというのも良い余韻。2019/09/04

ミカママ

460
一気読みしました。次から次へと起こるアップアンドダウンが激しくて、赤松社長とともにローラーコースターに乗っていたかのよう。そこはもちろん、池井戸さんですもの、最後はきちんと〆てくれましたけどね。途中何度も目頭熱くなりました。大沢在昌さんが解説に書いているように、超ビッグな作家さんになりましたよねぇ。2013/11/17

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