虫とりのうた

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虫とりのうた

  • 著者名:赤星香一郎【著】
  • 価格 ¥913(本体¥830)
  • 講談社(2012/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061826670

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内容説明

知らない男に追いかけられていると訴える少女。だが、男は少女の父親だと言いはる。助けようとする赤井だったが、居合わせた大人たちに少女を男に返せと言い含められ、その場をやり過ごしてしまう。そして後日、少女がその男性に殺害されたということを知り、罪の意識に苛まれて、彼女の葬儀に参列。そこで「虫とりのうた」という奇妙な唄に纏わる都市伝説を聞くことになる……。第41回メフィスト賞受賞作、衝撃のデビュー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

62
メフィスト賞受賞作だが、純然たるホラーであった。主人公の周りに起きる奇妙な出来事、因縁ある田舎の旧家、それに符号するように表れる奇妙な歌とホラーに興味があるとそそられる要素には事欠かない。ただ盛りすぎて散らかってるようにも思えるけど。ただ主人公を含め誰も彼も腹に一物抱えているような、嫌な感じを醸し出す人物描写は実に良いな。作中では明確に語られていないけど、転生ってことでいいのかな。その言葉が出た途端事件の犯人というか真相がするすると紐解けたのだけど。冗長な部分もあるけど、ホラーとしてとても面白かったです。2023/01/11

15
「虫とりのうた」という童謡にまつわる都市伝説。見立て殺人。旧家に伝わる呪い。古き良き時代の薫りがするモチーフを散りばめたホラーな雰囲気のミステリー…かと思いきやミステリーに見せかけたホラー。恐らく当時のメフィスト賞としてはこういうのは新鮮だったのかも。しかしミステリー的解決を期待して読むと肩透かしを食らう。そしてホラーとしてどうかと言えば、仕掛けのわかったお化け屋敷のごとく怖くない。もうちょっと、ミステリーかホラー、どちらかにちゃんと重きを置いてほしかった。口直しに三津田信三の刀城言耶シリーズを所望する。2018/07/30

そのぼん

13
ミステリーかと思って読み始めましたが、昔の日本を彷彿とさせるホラーでした。 じわじわと、粘着質な気味悪さでした。2012/05/30

しろ

13
☆4 ちょっと文章のうまい携帯小説って感じかなあ。ミステリホラーだけに後半は怖いところもあったし独特な表現もあったから読みごたえはあったと思う。でも展開の仕方がどうしてもチープに感じたし「虫とりの詩」自体に怖さや迫力がなかった。その裏の意味とかにもピンとこない。まあ作者の言う隠された謎とやらは解んなかったからすべての魅力をとらえ切れなかったのかもしれない。でもその点もかなり曖昧で何とも言えない。あの被害者を選んだ理由とかが謎なのかな?誰か教えてほしい。2011/07/10

じゅんぢ

12
作者のいう解明されていない秘密がわからない。ホラーとしてもミステリーとしても中途半端。もっとホラーに振り切っていたら面白かったと思う。2017/06/23

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